まだまだ改良点はありますが、完成しました。
撮影は可能です・・・(微妙~!)
棟上が済んだX2ですが、そこから実際に使用する際の各種コネクターや電源、乾燥空気の導入など
細かい作業をしなければなりません。
 
私の遠征は、いつも暗くなってからの出発で、暗所作業が可能でなければなりません。
なので、使い勝手は非常に重要です。
そうは言っても、技術と知識が追いつきません・・・
ファースト・ライトの顛末は後ほど・・・
 
まずは、結露対策です。一般的なCooled一眼は、画像素子にヒーターなどで加熱して結露対策を
していることが事が多いようですが、今回はあえて乾燥空気のみでチャレンジして見ました。
理由は、ヒーターの断線などのリスク回避と、画像素子だけでなく回路全体の結露防止効果が高い、
加えて撮影鏡筒は全てレデューサーやコマコレクターが入るのでカメラがある程度の密閉構造のため
除湿しやすい、などがあります。
 
そうは言ってもホントに大丈夫??という気持ちもあり、事前に、乾燥剤を入れた密封バッグ内で
冷却を行い、結露しないことを確認してから採用に踏み切りました。
 
乾燥気体はチューブ(金魚用)でカメラの中央辺りに導入します。
イメージ 1
固定はしませんが、上からリモート基板が押さえつけるので動きません。さて、実験です。
イメージ 2
冷却前、26.1℃結露を確認するため以前自作した、Tリングにクローズアップレンズを仕込んだレデューサ
を取り付け、ミラーアップをしてローパスフィルターの状態を観察します。もちろん、乾燥空気を
導入しています。
イメージ 6
0.8℃まで冷やして、結露なしです。乾燥空気装置は後ほど写真で掲載します。
音が大きくて家族から苦情が出ました(笑)
 
次は、USB。これは既存のUSB端子に、ジャックを購入して延長ケーブルを自作しました。
部品は、共立エレショップで購入しました。コネクタは、サンハヤトのものです。
PCとつないでリモートコントロール。
イメージ 7
無事、動きました。コネクタは拡大するとこんな感じです。
イメージ 8
後で箱に収めます。ちなみに、リモート用の端子も動作は確認して問題ないことを確認しました。
さて、補器を含めた完成形です。
イメージ 10
端子などは、黒い樹脂BOXに納めました。ただし、固定は両面テープです。
これが後ほどの失敗、その①です。
イメージ 9
補器は、シリカゲル500gに、上から釣り用の空気ポンプでエアーを送り、底にある
魚用のフィルター付きのチュープからX2に乾燥空気を圧送します。
空気ポンプはもともと電池駆動で1.5V動作です。これは、天文ガイドのTGファクトリーで、
紹介されていた3端子レギュレータを電子工作して12V⇒1.5Vのコンバータを自作することにしました。
同じく、本体端子BOXにもX2用の電源、7.5~8Vのものも作りましたが、これが失敗②です。
スケルトンのケースは、ペルチェ用の電圧コントローラです。5A対応の秋月のキットです。
 
本体はこんな感じです。
イメージ 3
さて、昨日はファースト・ライトを行うべく遠征を計画していました。
みなさんから、遠征のご連絡を受けていたのですが、出発間際に長女(小4)が遠征に付き合うと言い出して
TVを見ているよりは良いかと連れて行くことにしました。場所は、比較的近場で育樹にしました。
初・子連れ狼遠征です???
 
22時半ごろ育樹に到着して長女も手伝って、準備完了。早速Cooled X2を準備しますが・・・
まず、端子BOXの両面テープがすぐにはがれて、だら~んとしてます。なんとも見っとも無い・・・
まぁ、機能的には問題ないので、良しとしましたが、次回までにネジ固定することにします。
 
次に電源を入れると・・・途中でX2ダウン・・・どうも電圧が安定しないようです。
諦めて、バッテリーに切り替えです。これは、とりぷるあいさんに、相談しよう・・・
次にエアーポンプ始動~!すると暴走~!慌ててコネクタを抜きます。
中を明けて3端子レギュレータを触るとちんちんに熱くなっています。絶縁のためビニルで
くるんだため熱暴走したようです。・・・これも考えなくては・・・とりあえず、電圧を絞って
基板を剥き出しにして、だましまだし使います・・・
はぁ~改良しなくちゃ。ともかくペルチェ始動・・・おお~冷え始めます。
 
途中、通りすがりのお兄ちゃんたちと立ち話をして、ふっと温度を見ると・・・
表示が『LLL℃』。あちゃ~下限に振り切れている・・・どうも測定限界を(多分-10℃くらい?)
越えちゃったようです。
思えば、外気温8℃くらいでしたから温度差-25℃を考えれば当然です。
これも次回までに改良しなくちゃ・・・
 
10分×9コマ露出して最初の対象の撮影を終えましたが、これは画像処理中です。
おまけで馬頭星雲を撮りました。10分2コマの予定が、2コマ目の途中で再びエアポンプが暴走して
慌ててストップです。なので、10分1コマのなんとも、情けない・・・ですが、一応掲載します。
おまけで人工衛星まで入っちゃいました・・・トホホ・・・
イメージ 4
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却X2(IR除去)
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(ガイド鏡φ80L400mmNexImage)オートガイド
条件 :ISO1600 SS10分 SI6処理(ダークなし、フラット補正なし)
 
長女は途中で固定撮影が出来るようになり、もう一台のX2でパチパチ撮影していました~
イメージ 5
ぶっつけ本番はやはりいかんですね。また研鑽しましょう!