熱ノイズの原因わかりました!
7月18日遠征の最後です。
季節は秋になります。秋といえば、アンドロメダ大星雲M31やさんかく座のM33、ちょうこくし座のNGC253など、
大型銀河の季節です。
 
特にM31、M33は私たちが暮らしている天の川銀河と同じローカルグループの銀河群で、言わばお隣さん
銀河です。
 
中でもM31は肉眼でも光芒が確認できる素晴しい大きさ明るさを持った銀河です。
今回は、そのM31とM33を撮影しました。
 
さて、有名な銀河ですが撮影するとどちらもなかなか難しい被写体で、あまりうまく撮影できたことがありません。今回も、M33を画像処理していると変な感じ…とてもノイズが酷いのです。
やはり夏場なので、仕方ないのか・・・と、思いましたが4枚のコンポジット前の写真をピクセル等倍で、
じ~っと見ていると、どうも同じ位置に赤い斑点があります。
ああ~!!と、きずきました。ダーク減算がうまく行っていません。
 
私のダーク画像は、自宅冷蔵庫でいつも作ります。現地の温度を覚えておいて、同じ温度なった時点で
ダーク撮影を冷蔵庫内で開始します。
当然、温度誤差は3℃程度はあると思いますが、低温時はもともとノイズが少ない上、多少の温度変化では
あまりノイズ量も変りません。なので、温度がアバウトでもほとんど変化が無いのですが、さすがに夏場は、
もともとのノイズも強く、温度によって大きく程度が変化するのである程度、正確に温度を合わせ無ければ
なりません。
 
きちんと合わせ込んだダーク画像を使うと~おお~なかなか良い感じです。
当たり前ですが、ダーク減算で消せるノイズはコンポジットでは低減できません。
ですから、出来るだけダークは実際と同じ温度の方が良いことを痛感しました。
ちなみに、2℃刻み12~20℃までのダークファイルを作りました。
さんかく座の銀河M33
イメージ 2
BORG60ED+レデューサDGx0.85+EOS X2(SEO-SP2E)
GPD+AGS-1s+ガイドウォーク (オートガイド、ガイド鏡D80mmL400mm)
ISO800 SS10分×4 総露出40分
SI6で画像処理
 
中央部を拡大してみます。
 
イメージ 3
つづいて、
M31アンドロメダ大星雲
イメージ 1
光学系は同じで、
ISO800 SS10分×2  総露出20分
です。少し色調が変ですが、これは2枚目撮影時に薄明が始まっていて、青空に浮かぶM31になったものを
無理やりコンポジットしたせいだと思います。
 
次回は、M31をED80SfでM33をR200SSで、BORG60EDは、ハート型の可愛い星雲を写してみたいな~
 
お返事コメントが遅れております。スミマセン!!