前回、ピントゲージの事が話題になったので、ご紹介します。
デジタルゲージは、↓のミツトヨのクイック・ミニPK-1025というもので
http://risefactory.shop-pro.jp/?pid=8170020
分解能0.01mmのものです。もう一桁ほしいかな、とも思いましたが私の機材の場合は十分でした。
実際、マイクロフォーカサーでも1μm(0.001mm)単位の制御は至難の業だと思うのでこれ以下は
ロボフォーカサが無いと厳しいと思います。
イメージ 1

さて、かってきたクイック・ミニは、いきなり金ノコでアームを切断します。
アルミの鋳物なので難なく切れます。
裏のラベルをはがすと、クイック・ミニの上下の部品を固定しているネジ穴が現れます。
3箇所ありますがザグリは、φ3.2mm/深さ7~8mmあり、M4の並目タップを十分に立てることが
できました。DIYショップで購入したタップで綺麗に仕上がります。

フリップミラーを完全にばらし、ネジ穴のあう位置にボール盤(ドリル)でφ5mmの穴を開けました。
M4のネジを通すのでφ4.5mmでも良かったのですが、公差を少し広めに取りました。

結局、3個のネジ穴のうち2箇所しかドライバーの入る余地が無かったので、2箇所固定ですが安定性は
問題ありません。ネジはしっかり固定するため、六角穴付ボルト(M4)を使っています。
イメージ 2

また、↑のようにデジタルゲージとフリップミラーの間にワッシャを各2枚噛ませてあります。
ミニボーグのヘリコイドSと、デジタルゲージが接触して入らないためスペーサが必要です。
他のヘリコイドの場合はさらに厚めのスペーサが必要だと思います。
ED80Sfの場合は、笠井トレーディングのマイクロフォーカサーを使用しているので、接眼部に
デジタルゲージの測定子(先端)を、あてる部分があるのですが、ミニボーグは小さいので、
あてる部分がありません。ガイドマウント側にアルミの四角パイプ(10mm×30mm)を幅15mmほどに
切って鏡筒の左右にM4ボルト/ナットで固定しました。
これでデジタルゲージの先端があたります。
↓はおまけで、ED80Sfへの装着状態です。
イメージ 3

上にも記述しましたとおり、私のED80Sfは笠井トレーディングのマイクロフォーカサーに
換装しています。
ですから、カプリやブランカなどの同じ接眼部を持つものは同じように取り付くと思います。
このピントゲージ、フリップミラー取り付けと同時にすぐに使えるので面倒がありません。
実際、直焦点でもコリメートでもこのゲージのお陰でずいぶんピントが出しやすくなりました。
各露出前にゲージを確認すれば、撮影後のピンボケショックはだいぶ少なくなります。
なお、デジタルノギスと同様にワンプッシュゼロ調整ができますから、ジャスピンと思われる
位置でゼロ調して、結果をみて少しずつピントをずらしながら撮影することも可能です。