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いよいよ日食が近づいてきました。

2年ほど前は、なんとかトカラ・奄美に出かけて皆既日食を!と、思っていました。

さらに・・・30年ほど前、当時小学生だった私は、今回の皆既日食を、どんなことがあっても

見に行く!と、誓っていました。少年時代の夢だったワケです。

しかし、家族もいて、仕事もあって、というと現実は厳しいものです・・・。追い討ちがリーマンショック

からの大不況・・・金銭的にも、時間的にもこれでトドメを刺された感じです・・・。

というわけで、2009年日食は調布自宅付近で観測することにしました。(この日の休暇だけは、

何とか死守しました。)梅雨も明けて良い感じ、と思っていましたが、ここに来て週間予報を見ると・・・

天気がっ~!よよよぉ・・・。何とか晴れてほしい、と、祈るばかりです。

準備は、ほぼ完了しました。①600mm屈折直焦点+デジ一スチル、②350mm屈折コリメート+ビデオ、

③ハイビジョンビデオ、3系統のフィルター完成。子供用の双眼鏡にもフィルターを装着しました。

昨日、おおよそのバランスも取って、目印をつけました。後は天気・・・

さて、本日の写真は、7月15日の貴重な晴れ間の、いて座のM20、M8付近のBORG60EDにての撮影です。

目的は、先日、仮清掃したGPDの赤緯軸の動作確認です。結果は、大不調でした。ガイド誤差が

とても大きく、350mm直焦点でも星像は大きく流れてしまいました。8コマ中、4コマは何とか

使えそうでしたが調子が悪いことには変りません。夜中の3時を回っていましたが、日食までに

完調にしたいので、もう一度、分解してパーツクリーナで古いグリスをすべて落とし、リチウム石鹸基の

グリスを塗布しました。再度組み立てて、気付きましたが赤緯軸の目盛環の下にある回転止めつきの

アルミのナット状リングが、少々きつかったようです。赤緯軸のクランプを締めない状態では、

スムースなのですが、クランプすると抵抗がありました。全体がわずかに歪んで、ナット状リングが

接触するのだと思います。

少しだけ緩め、回転止めのイモネジで締め付けるとスムースな動きになりました。

結果は次回、また試して見たいと思います。

また、BORG60EDには周辺部に収差があります。これはレデューサでかなり改善されるようなので、

対策していきたいと思っています。

データ
光学系:写真鏡筒⇒BORG60ED/口径60mm焦点距離350mm+LPS-P2フィルター+EOS KISS X2 SEO-SP2E

    ガイド鏡⇒ニュープラネット(口径80mm焦点距離600mm)+NexImage

架台 :GPD+SBS/ガイドウォークによるオートガイド

条件 :ISO400 露出300sec×4コマ 総露出20分 RAW出力

    EOS付属ソフト(DPP)で現像、フォトショップElementsでコンポジット、4x4ビニング

    トリミングなし。

撮影日時:2009/7/16 午後0時23分~午前0時49分