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梅雨直前の特有の気候で、なかなか晴れに恵まれません。

次の新月期に備えて、赤道儀の動作改善や鏡筒の周辺収差改善をしたいと思っていますが、

遅々としてなかなか進みません。

昨日は、月は明るいものの、ようやく晴れたのでこの満月期に製作した自作レデューサを

テストしました。自作レデューサーは、ダイナさんのブログや、銀河さんのサイトを参考にさせて

いただきました(ダイナさん、銀河さんありがとうございます)。

ケンコーのクローズアップレンズACのNo.4と同じくケンコーのTリングを使用し、x0.82程度の

レデューサになっていると思います。

[1枚目]は視野全体の写真です。被写体は、散開星団を伴う散光星雲で天の川の中にあるM16で、

この被写体であれば、周辺まで星を写せると思い、被写体に選びました。

自宅ベランダからなので、光害は顕著ですが収差の特徴は分かりました。

[2枚目]はピクセル等倍の四隅および中央の星像です。レデューサ無では、非点収差が出ていましたが、

レデューサを噛ませると、コマ収差のようになりました。

※今回はヒーターは未使用でレンズの熱膨張の影響は、ありません。

ダイナさんのブログでは、ピント位置の僅かなズレで、周辺部に収差が発生するようでもあるので、

再度、実験をしようと思いますが、現状では少々、思惑ハズレでした。

ピントゲージ0.1mm毎に撮影を行なおうと思ったのですが、GPDの調子が悪く、とても複数コマ

得ることが出来ませんでした。余裕があれば、レデューサ有り無しでも比較をしてみたいと思います。

また、F値が上がる(画角が広がる)ことの影響だとおもいますが、周辺減光が顕著になりました。

既製品のレデューサは使用したことがないので、本来どの程度まで改善するのか分からないのが

辛いところです・・・

<データ>

光学系:写真鏡筒⇒ED80Sf/口径80mm焦点距離600mm+LPS-P2フィルター+自作レデューサ

    +EOS KISS X2 SEO-SP2E直焦点(合成焦点距離492mm)

    ガイド鏡⇒ニュープラネット(口径80mm焦点距離400mm)+NexImage

架台 :GPD+SBS/ガイドウォークによるオートガイド

データ:ISO400 露出3分 RAW出力[1,2枚目]

    EOS付属ソフト(DPP)で現像、フォトショップElementsで4x4ビニング[1枚目のみ]

撮影日時:2009/5/15 午前0時24分