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おうし座のカニ星雲(M1:超新星残骸)が、実質的なX2のファースト・ライトになりました。

M1を選んだのは、〇訥招造小さく(焦点距離600mmの私の光学系にとって)、ガイド精度、ピント精度の

ハードルが高い。∪岾偉琉茲写るとフィラメント構造が浮き上がるハズッ!なので、SEO-SP2Eで写すと

従来のXとの違いがある。最初のショットでメシエの1番というのも縁起が良さそう(??)

などですが、観測場所の藤野では、南西の空が暗いので西に傾いた、おうし座付近は条件が良い、という

のもあります。

この日もガイドウォークとSBSは良好です。ガイド精度も概ね±1.5画素以内には入っています。

撮影途中に、前回同様、突然の±5画素超のガイドエラーが発生しましたが、やはりバランスの問題

かも知れません。重心の移動に伴い、一回だけ発生しました。発生したコマは、前回使えないという

経験から露出をとめて再露光しました。

ピントも、回折格子治具とシリウスでライブビュー、ピントゲージと丁寧に行いました。

これまでよりは、大きく改善できたと思います。

1枚目は、600mm直焦点でのトリミング無しの画像です。

EDアポ屈折とは言え、普及機のED80Sfは、周辺部に非点収差が発生しているようです。

良質な画像を得ようと思うと一回りはトリミングした方が良さそうです。また、非対称に発生している

ので、光軸の狂いもありそうです。購入後、もうじき3年なので時期をみてメンテナンスに出そうかと

思います。

2枚目は、拡大してトリミングしてみました。ノーマル機と異なりフィラメント構造が良くわかるように

なったと思います。

この日は、雲に阻まれてこれ以降、条件が悪く、バラ星雲などは後日、トライすることにしました。

<データ>

光学系:写真鏡筒⇒ED80Sf(口径80mm焦点距離600mm/笠井マイクロフォーカス接眼部)

         +LPS-P2フィルター+EOS KISS X2 SEO-SP2E 直焦点撮影

    ガイド鏡⇒ニュープラネット(口径80mm焦点距離400mm)+NexImage

架台 :GPD+SBS/ガイドウォークによるオートガイド

データ:ISO800 露出10分×2 + ISO1600 露出5分×3 RAW出力

    EOS付属ソフト(DPP)で現像、フォトショップElementsでコンポジット/レタッチ

撮影地:神奈川県藤野町

撮影日:2009/1/20 午前0時00分~1時00分