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以前から、自動導入赤道儀を検討していました。
と言うもの、都会の星は3等星も見えるかどうかぐらいの空の明るさであり、
暗い天体の導入は、とても時間がかかる上、GW前にM101を導入しようとして失敗し
かなり決意は固くなっていました。
導入するならSS2000PCを第一候補として考えていましたが、中古でよい出物があり
購入したものの、初期不良であえなく返品となってしまいました。
PCを使用したオートガイドは考えていなかったので、いっそのこと新品をと考え
VIXENのStarBook-TypeSを購入することにしました。さて、組立はそれほど苦労せず
できましたので、いざ、ファーストライト突入。
しかし、思わぬ問題が。
いままで赤経軸は、ウェイトできちんとバランスを取っていましたが、赤緯軸は
SE80Sfにカメラをつけると鏡筒バンドの稼動範囲に重心が無いためバランスが取れない。
とは言え、これまで赤緯は手動微動なので何の問題も無かったのですが、これが
両軸モーター駆動のStarBook-TypeSでは、非常に問題で、トルクが足りないのか
微動モードにすると上手く動いてくれません。

この現象は、木星のビデオ撮影中に発生しました。
ビデオカメラ(400gぐらい?)を接眼部に取り付けると大きくアンバランスになり
動きの異常で細かい捕捉ができません。
慌てて、手持ちのSE150N用のアリガタ金具に換装して、再チャレンジでぎりぎりOKでした。
しかし、これでも重心はずれるので、今後を考え、VIXEN純正の汎用スライドバーを
購入することにしました。

今後は、星団・星雲などの撮影にも活用しよう考えています。
これにはオートガイドが必要になりますが、オークションで落札した、
φ80のガイド鏡筒を使い、AGA-1Lを使ったオートガイドシステムを構築しようと考えていますが
まずは、ガイド鏡を見ながら手動で補正する方法でいこうと思っています。
同じく、オークションでCCDカメラも落札したので、モニターを見ながら
StarBook-TypeSを手動で補正するつもりです。

写真の木星は、14日午前1時くらいの撮影です。
データ:光学系⇒鏡筒ED80Sf+アイピースLV4mm+ビデオIXY-DV2(光学約7倍ZOOM)
    架台 ⇒GPD StarBook-TypeS(オートガイドなし)
    条件 ⇒約2500フレームをRegiStax4にて処理。約300フレームスタック&ウェブレット処理
        フォトショップElementにて明るさ、彩度をレタッチ
ビデオの光学ZOOMを今まで上げすぎだったようで、今回は7倍程度で明るさを優先しました。
この方が、スタックできるフレームが稼げるようです。
今シーズン初めての大赤斑を納めることができました。