2017年01月

1月2日ガリバー遠征④+中型赤道儀

今年ももう1月が過ぎようとしています。早いもんです。
大人になってから天文趣味を再開してもうじき10年が経とうとしています。
いろいろな意味で感慨深い年です。

さて、先日からGPDの動作について、DEC側の不調について記載していましたが、
そもそもε130Dの10㎏積載は、文字通りちと荷が重いところがありました。
しばらく前から赤道儀の大型化を考えていましたが、先立つもののこともあり
機種選定で迷っていましたが、昨年、7月にSkyWatcherから魅力的な中型赤道儀が
発売され、導入をかなり前向きに検討しました。その後、注文直前で発売一時中止と
なり再開を心待ちにしていましたが、今年1月10日に再開されたようで早速注文しました。
という訳でSkyWatcher EQ6-R 赤道儀です。まず箱が大きく
びっくりです。しかも、三脚は別梱包。
イメージ 1
開梱します。
イメージ 2
かなり大きいです。しかも塗装などの品質も高そうです。Synta社のクオリティも上がっているのだと思いました。

SynScanも最新バージョンなのでかなり楽しみではあります。早速、組み立てます。
イメージ 3

剛性はとても高そうです。この後、電源を入れ少し、動作させましたが動きはスムーズかつ十分な速度が
あります。いろいろいじっている最中ですが、一つだけ極軸セッティングに問題があることがわかりました。
既に解決しましたが、後日、ご報告したいと思います。

さて、ガリバーの画像処理も並行して進めています。IC2118魔女の横顔星雲です。
イメージ 4
光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 7コマ 総露出70分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2017/1/2 23:16(JST)~ 山梨県富士ヶ嶺

星像の歪みと、バックグランドにゴミか画像素子汚れと思われるシミがあります。なんだろ・・・
この辺も検討しなればと思っています。

早いタイミングで新しい赤道儀と組み合わせて撮影を行いたいです。
まだ、出始めの製品なのでインプレッションをこの後アップしていきます。

1月2日ガリバー遠征③

ガリバーの画像処理を続けています。M33を撮影した後、同じく天頂付近の対象ということで、
ハート星雲IC1805です
イメージ 1
光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 8コマ 総露出80分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2017/1/2 19:42(JST)~ 山梨県富士ヶ嶺

どんどん行っちゃいます。なんせ明るいうちから撮り始めたので、たくさん撮影しました。60D はフル稼働です。
次は勾玉の半分IC405です
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光学系:同上   架台:同上
条件:ISO1600露出10分 8コマ 総露出80分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2017/1/2 21:28(JST)~ 山梨県富士ヶ嶺

GPDは良く頑張ってくれていますが、DEC側の制御幅が大きいのでどうしても星像がDEC方向に楕円になって
しまいます。ウォームギアとホイールはギリギリまで詰めているので、遊びは少ないはずですが、動きが少々
渋くなっている感じはします。
後は、ウォームギアの両端の固定に遊びがある可能性もあるのですが、そこも詰め過ぎると動きがますます
悪くなりそうで躊躇しています。

いろいろ考えるとやはり中型赤道儀が…
次回遠征では赤道儀が大きくなっているかもしれません…

1月2日ガリバー遠征②

1月2日ガリバー遠征続報です
明るいうちに着いたので、まさに遠征を満喫することが出来ました。到着前に富士山が見事です。
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車を止めてシャッター切っている方が他にもいらっしゃいました。冬の富士山の牧歌的な風景でした。

この日はε130D+GPD+60Dをメインに、固定の微速度撮影ノーマルEKX、GPガイドパック流星用(1日早いしぶんぎ座群)の3台体制です。固定とGPガイドパックはあまり力を入れず、主砲εに力を入れましたが、やはり
εの鋭い星像にDEC方向の精度が追い付ていない感じです。

流星は明け方になって少し増えましたが、やはり多くなく明るいものは2つぐらいしか捉えられませんでした。
広角で撮りましたが、周辺減光が厳しいので北斗七星をトリミングしました↓
イメージ 2

メインεは月もありまだ、空のコンディションが良くないうちから撮影しました。暗い対象は無理で、天頂付近の
比較的カブリの少ない対象ということで、M33です。

イメージ 3
光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 4コマ 総露出40分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2017/1/2 18:47(JST)~ 山梨県富士ヶ嶺

もう少し大写しにしたいところですが、今回もεに鏡筒を絞って撮影しました。
引き続き画像処理を仕上げて行きたいと思います。

1月2日ガリバー遠征①

本年の星見始めは、1月2日でした。3日であれば、しぶんぎ座流星群の極大日に当たるのですが
3日は他に予定が入ってしまったので2日に遠征することにしました。
という訳で、1月2日ガリバー遠征の記録です。
ガリバーは久しぶりに訪れましたが、あまり変わりはなくとても懐かしい気分になりました。
最近の様子が判らなかったので、早めに準備を開始しようと思って16時半には現地に
入りましたが、まだ、どなたもいませんでした。

折角、明るいうちに到着したので、富士山を微速度撮影しようと試みました。
どうも相変わらずTimeLapsのセンスはなくて・・・記録として掲載します。
まだ、画像処理が全然進んでいないので、まずは、ポタ赤で撮った冬の大三角を掲載します。
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光学系:TAMRON17-50mm(17mm) +EOS Kiss X2 SEO-SP2E 
架台:GP+MT-1によるノータッチガイド
条件:ISO1600露出5分 10コマ  総露出58分 SI7/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット無、中央トリミング
DATE:2017/1/2 0:21(JST)~ 山梨県富士ヶ嶺

周辺減光が厳しすぎてトリミングしました。
広角レンズでもフラットの作成はできるんですかね~花形レンズフードってどうすればいいんだろ・・・

この後も早めに処理して掲載して行きたいと思います。


12月29日育樹遠征③

昨年の宿題がやっと終わります。とは言っても課題山積でスカイメモSでの撮影は
見事にNGでした。GPDとGPガイドパックは、そこそこ安定していたので、それらの画像を掲載します。
まず、M81とM82です
イメージ 1
光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 7コマ 総露出70分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2016/12/30 2:23(JST)~ 山梨県育樹祭記念広場

画角から言うとR200SSなどで撮影したいところでしたが、この日は持参していなかったので、
引き続きεでの撮影となりました。

GPガイドパックはM35&NGC 2158です
イメージ 2
光学系:BORG60ED+EOS Kiss X2
架台:GP+MT-1によるノータッチガイド
条件:ISO1600露出3分 6コマ 総露出18分 SI7/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット無
DATE:2016/12/30 3:17(JST)~ 山梨県育樹祭記念広場

散開星団のコンビネーションはいつも面白いな、と思います。
ノーマルのX2なのであえて赤い対象は外して撮影しました。

これで何とか昨年までの画像処理が終わりました。

新年も引き続き、更新して行きたいと思います。

12月29日育樹遠征②

まだ昨年の画像処理が終わりません。なかなか時間がかかりますね。
まずはε130Dでの撮影です。なんせ久しぶりの撮影ですのでメジャーなところを狙っています。
バラ星雲(NGC2237-9, 2246)です
イメージ 1光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 6コマ 総露出60分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2016/12/30 0:55(JST)~ 山梨県育樹祭記念広場

すこし明るめに処理したので、バックグランドが赤っぽくなっちゃったようです。

当日は、スカイメモSとGPガイドパック(赤緯体をつけているので実質GP)も並行して撮影していました。
このうちスカイメモSはほとんどNGでした。まだまだ習熟が必要なようです。

GPにはBORG60ED+ノーマルEKX2をつけてノータッチガイドです。処理もダークもフラットも無の
手抜きですが、これはこれで楽しいです。M45スバルを撮影しました。
イメージ 2
光学系:BORG60ED+EOS Kiss X2
架台:GP+MT-1によるノータッチガイド
条件:ISO1600露出3分 11コマ 総露出33分 SI7/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット無
DATE:2016/12/30 1:54(JST)~ 山梨県育樹祭記念広場

GPガイドパックはやはり信頼性が高いです。歩留まりも11/16と300㎜3分のノータッチガイドとしては良好です。
屈折のスパイダーによる光条のないM45もすっきりしていますね。

まだ、画像処理が終わっていない画像があるので、処理次第掲載します。

12月29日育樹遠征①

あけましておめでとうございます
昨年12月29日に遠征した記録です。やっと画像処理が1つだけ終わりました。
馬頭星雲です
イメージ 1
光学系:ε130D+EOS60D SEO-SP4
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 9コマ 総露出90分 SI7/RAP2/PSE15にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2016/12/29 23:04(JST)~ 山梨県育樹祭記念広場

EOS60Dは、ノイズが少なく良好です。年末に早速、SEO-SP4への改造を依頼しました。
当日の気温は、‐4~‐8℃ぐらいでしたのでそれが功を奏したのかもしれませんが、EKX2に比べて
画像処理をしても特有の縦縞のノイズも少ない印象です。

ガイドは、10分の最初の1コマが安定しません。おそらくDEC側のバックラッシュもしくは、バックラッシュを消すためにウォームギアとホイールの間隔の詰め過ぎによる動作不良が原因だと思われます。
調整したいところですが、GPDの限界を感じます。

ま、1コマ我慢すれば良いだけなので少し様子を見てみようと思います。

馬頭星雲は輝度の明るい恒星を含む難しい対象です。私のε130Dは主鏡に遮光輪も未装着なので、
恒星の周りにその影響が出ています。
また、淡い部分の広がりのエリアですがそれは、少し抽出できたように思います。
DEC側のガイド精度は不足しているので、星像が楕円になってしまっています。
この辺りは赤道儀の見直しが必要かもしれません。

次の対象もなるべく早く掲載したいと思います。
ギャラリー
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