9月13日~14日 しらびそ遠征結果 その2
です。当日は、AstroGPV(ぴんたんさん,いつもありがとうございます) によると、夜半ぐらいから
雲が晴れる予報でhしたが、まさにその通りの雲の動きでした。ただ、いろいろ準備や失敗をしていたら
結局メインの撮影は午前2時過ぎになっちゃいました。
久しぶりの遠征だとミスが多くなりますね。メインは、ハート星雲IC1805です。
南側は雲が多く、天頂付近のコンディションが良さそうだったので、撮影したい対象の中から
これを選びました。

光学系:BORG60ED+レデューサDGx0.85+EKX2 SEO-SP2E
架台:GPD+AGS-1s+PHD Guidingによるオートガイド(ガイド鏡φ60/300mm+Lodestar)
条件:ISO1600露出10分 12コマ 総露出102分 SI7/RAP2/PSE9にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2015/09/14 02:05(JST)~ 長野県しらびそ高原
やはりノイズ処理にかなり手こずりました。気温は3℃位(寒い!)でしたが、カメラ内の画像素子は
それなりに熱を持っているので。ダークノイズは盛大に発生しているようです。
RAP2の処理前後でかなり画像が綺麗になります。ただ、RAP2で目視でダーク減算が上手く行って
入るようでもその後の処理で、ダークのノイズが顕在化し結局もう一度、ダークの作り直しから
やり直したりしました。この辺りが非冷却機の難しいところだな~と思いました。
もう一点は、昨年撮影して、未処理未掲載の画像です。IC1396 ガーネットスター付近の散光星雲

光学系:BORG60ED+レデューサDGx0.85+自作Cooled EKX2+バーダープラネタリウムIRカットフィルタ
架台:同上
条件:ISO1600露出10分 5コマ 総露出50分 SI7/RAP2/PSE9にて画像処理※ダーク,フラット有
DATE:2014/07/30 01:03(JST)~ 長野県しらびそ高原
CooledEKX2は、自作機のため若干スケアがあるようです。ミニボーグにも収差があるので、はっきりと判別できないのですが、周辺の収差が気になりました。
一方、今年の非冷却機のダークノイズ処理の過程で、画像がオートガイドしているにも関わらず、画像が動いていることが分かりました。これは、オートガイドカメラと撮影カメラとの間で、撮影中にタワミが発生しているのが
原因だと思います。
一番、タワミ易いのは、ミニボーグのヘリコイド部分と思っています。
同時にこのタワミは重いCooledEKX2を搭載したときには収差の原因になっている可能性もあり、まずは
ヘリコイドの位置を変更してみることにしました。

鏡筒バンドの間にヘリコイドを挟みこみます。ぴんと調整の際、前後のどちらかのバンドを緩めなければ
いけませんが、この方法が一番剛性が上がると思っています。
さて、来月の新月期には試して見たいと思います。