2011年10月

10月26日育樹広場遠征

平日ゲリラ遠征です!
新月期に入りますが、3週連続の週末の悪天候予報。
手を拱いていてもチャンスが来そうも無いので、26日は平日ですが遠征に出ました。
 
22時過ぎに現地に着くと、既にお一方撮影を行われておりました。
私もブログでお名前はお見かけしたことがあったのですが、偶然の出会いでしたが
いろいろ楽しいお話を聞かせていただきました!ありがとうございました。
 
さて、このところ遠征頻度も下がってしまい機材にもいろいろ老朽化が見られるようで
この日は遂に、長年愛用してきたポータブル電源のバッテリーに寿命がきたようです。
 
充電後にも関わらず、8V強の電圧しかなくPCなどが動作しません。
またまた電源の蓋を開けて、ディープサイクルの出力を直結させて無理やり動作させました。
 
しかし、一番利用頻度の高い電源だけに後々、この機材だけは何とかしないといけないかも・・・
また秋月でバッテリーだけ買ってくるかなぁ~
 
時間は掛かったものの、何とかセットアップも完成しました。
明日もあるので今回は、ターゲットを1つに絞りました。前回同様メジャー天体ですが、避けて通れない対象
M45です。今回は今まで撮影できなかった、分子雲を抽出するのが狙いです。
 
天候は、4月以来の絶好な星空です。これで週末ならもっと欲張りたいところですが、欲張っても仕方が
ありません。RAP2のフラット補正も行い、↓のようになりました。
イメージ 1
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却EOS kX2(吸熱板温度-23℃)
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(φ60L300mmガイド鏡)オートガイド
条件 :ISO800 露出15分×10コマ 総露出150分
 
まだ出来立てホヤホヤなので、モヤモヤしたものが分子雲なのか確認がとれていません。
もう少し冷静になって、再度処理をしみていたいと思います。
 
いつもならオートガイドの間に、いろいろ撮影するのですが今回は、富士山とオリオンの固定撮影の
1枚だけにしました。
イメージ 2

M31の再画像処理

みずがき山のM31をRAP2で再処理しました
皆さまからのアドバイスをいただいたので、試してみました~
 
まず、フラット画像の質が重要だというのが皆さまのコメントから気付いたので、
もう一度フラットの撮影からやり直しました。
 
撮影で気になるのは、モニタから均一に照らされること、枚数を増やしてフラットを出来るだけ
滑らかにすることにを試してみました。また、RGBはベイヤーマージするので露出を変えて
各色で1/50sec~1/2secまで15段階/各32コマで作成しました。
 
RAP2での多数コマフラットの作成はとても簡単でいいです。
また、今回は液晶モニタにED80Sfのフードを完全に接触させ、散光のためのスケルトン紙から
スーパーのレジ袋にして、より白色が強くなるようにしました。
モニタの明るさも一番暗くして、出来るだけスローシャッターにしました。コレは、液晶モニタは
60Hzのリフレッシュレートなので、出来るだけちらつきの影響を回避する狙いです。
 
その結果↓
イメージ 1
個人的には、もう少し透明感のある仕上がりにしたいのですが・・・
とりあえず、前回よりはバックグランドの色むらは改善したと思うのですが・・・
 
とりあえず、はじめの一歩は踏み出せた感じです。まだまだの感は否めないですが、
いろいろな天体と鏡筒で試してみようと思います。

RAP2導入&みずがきでのM31(迷いの中)

RAP2を導入しました
ご存知の方も多いと思いますが、精密なダーク減算とフラット補正が出来る評価の高いソフトです。
以前からほしいソフトではありましたが、今までなかなか十分な素材(つまり撮影時に、周辺収差が強かったり
露出が十分でなかったり、フラット補正までにするレベルにない)が、撮影できず躊躇していました。
と、言っても、前回のみずがき山でそんなに素晴らしい撮影が出来たわけではないのですが、一応、
及第点レベルにはなったと、志の低い私の判断で、購入してみました。
 
が、
 
難しい・・・操作が決して難しい訳ではなく、ソフトとしてはシンプルで使いやすいソフトです。
説明も分かりやすい。
 
しかし、そもそもフラット補正の概念がどう捉えて良いものか…
 
三原色ごとにライトフレームのバックグランドの輝度にあわせて同じ輝度で、フラットフレームを3枚つくり
各RGBをベイヤーマージ(三原色をコンポジット)すると言うのは理屈の上で分かるのですが、なかなか
思ったようにぴったり行きません。どうしても色むらが出てしまいます。
 
という訳でまだまだ模索中。
トライ&エラー&リトライを繰り返すしかないのでしょうなぁ~
 
まずは、RAP2のフラット補正をを試した画像です。ダーク減算は無しです。
DNGコンバータファイル変換⇒PAR2フラット補正⇒PSE9現像⇒SI6でコンポジットほか処理の場合。
イメージ 1
光学系:ED80Sf+W/OレデューサⅡ+LPS-P2+自作冷却EOS kX2(吸熱板温度-18℃)
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(φ60L300mmガイド鏡)オートガイド
条件 :ISO800 露出15分×10コマ 総露出150分
 
おなじ素材で、SI6(フラット補正無し※簡易周辺減光/カブリ補正は有り)とPSE9で処理した場合
※94%にトリミングしています。
イメージ 2
色調の違いはおいてもどうも、フラット補正を行った画像(上)はコントラストを強調して行くと色むらが出てしまい強調できないので、結果、平板な感じの画像になってしまいます…
 
やはり何かウマくいっていない気がします…何回もやり直してみたのですが、どうもウマくいきません…
 
どうしたもんかな~
 

9月28日みずがき山遠征

先週の水曜日は、所要で山梨県におりました。
翌日が休日出勤の代休を取ることになっていたので、帰り際にみずがき山自然公園に遠征してきました。
 
19時半過ぎに到着すると、すでに現地は素晴らしい星空が広がっていました。
もうすっかり秋ですが、夕闇になると西に傾いた天の川がくっきり見えます。
 
またポタ赤で~とも思ったのですが、今日はどうしてもオートガイド撮影がしたいっ!!
と、後ろ髪を引かれながら機材準備を開始しました。
 
久しぶりの割には順調に準備が進みます。かえって不気味な感じがしました。
バランス、極軸、アライメントとすんなり上手くいきます。うう~ん、なんか嫌な予感…
 
ピント合わせのためにベガを導入して、冷却カメラのスイッチ・オン!!予感的中です…
 
なぜか空冷ファンが回りません・・・なんせ久しぶりだし、自作のカメラですから何かやらかしたに違いは無いと、
確信しましたが、調べても電源は来ているし、配線も問題無さそうです。
 
電源を落として、暗闇でファン触ってみると・・・なんと手で回そうとしてもビクともしません・・・
ついに軸が固着したか・・・と諦めかけました。しかし、よくよく見てみると、ファンの羽の部分が傾いています。
 
んん?わ~お、なんと軸を固定する樹脂のステーが折れているではありませんか!!おそらくカメラを入れている機材ケースの中で何か他の部品と当たって、壊れたのだと思います。
 
基本的にPCのファンと同じですから樹脂の部分は簡単に壊れます。しまった~!と思いました。
しかし、何とか直せないかと緊急手術開始です。またもや暗闇での手術となりましたが、放熱フィンから
一度ファンを外し、とりあえず3本中折れている2本を元の位置に戻したところ何とか回転しそうです。
 
放熱フィンに取り付け電源を入れると・・・少しカサカサと擦る音はしますが何とかなりそうです。
ええ~いっ!ままよっ!!強行で撮影することにしました。
 
さて、オートガイドをはじめると、比較的安定しています。
手術ついでに、ポタ赤の赤緯体を交換して本日はGP赤道儀(ミニ三脚仕様)にしました!
 
オートガイドの最中に、こちらはいくつか手動導入&ノータッチガイドで撮影開始です。
が、先ほどまで、とてもコンディションの良かった空が、ガスがかかってきました。
結果的にもやもやした写真になっちゃいました・・・まずは、NGC7000北アメリカ星雲↓
イメージ 1
光学系:BORG60ED+レデューサDG(X0.85)+EOS X2(SEO-SP2E)
架台 :GP赤道儀+MT-1/ノータッチガイド
条件 :ISO1600/SS5min×4(総露出20min) SI6/PSE9で画像処理(ダーク/フラットあり)
 
ノータッチで約300mm焦点の5分は厳しいかな~とも思いましたが、多少の流れはありますが、まずまずの
感じでした。続いては、カシオペアの二重星団h-χです↓
イメージ 2
SS5分×1の総露出5分 他は同じ
 
h-χを撮影したのは実は、次の対象の導入のためでもありました。ハート星雲IC1805です。
とりぷるあいさんに教えていただいて、150mmくらいの画角なら画面端にh-χを入れると、導入できる・・・
 
との事でしたが、300mmでは無理でした・・・何とか辿り着いたのが↓
イメージ 3
SS5分×3の総露出15分 他は同じ
 
この頃には、どんどん透明度が落ちて4コマ目を撮影開始したところで断念しました・・・
IC1805思った以上に難敵です。次回はきっちりオートガイドで撮影したいです。
 
蛇足ですが、今回からバーティノフマスクを導入しました。すごく良いですね!以前、とりぷるあいさんに
作っていただいたのですが、鏡筒への取り付けの工作をサボっていました。
使ってみるとこんな便利なものはない、と感じました~
 
日にちを越える前に撤退となりましたが、オートガイドの方はまだ画像処理が上手くいきません。
完成次第掲載したいと思っています~
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PRO導入!自宅で撮影コロナ渦対応!