2011年04月

タムロンA16と昨日の遠征

タムロンA16をゲット!
今まで標準ズームはキットレンズを使っていましたが、F値が暗いのと撮影した画像がどうも平板で
不満がありました。腕が腕なので、こだわったとて大して変わるものでもないのはわかっているのですが、
天文で撮影するにしても、ピントの固定がしにくいなどのこともあったので半年ほど前からゲット
したいなぁ~と思っていました。
 
候補は、
●シグマ  :17-70mm/2.8-4.5
●タムロン :17-50mm/F2.8
でしたが、F2.8通しの明るさと天文でも多少は使えるというWeb上での情報を見て、タムロン17-50mmF2.8(A16)にしました。
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価格は高価なものではありませんが、撮影した感じはとても満足しています。
一般用⇒・キットレンズより明るく室内でもブレ難い
      ・ボケも綺麗。発色も良いです。(彩度が大きい)
天文用⇒・周辺収差は無い訳ではありませんが、17mm広角側は及第点
      ・50mm望遠側は左右非対称に周辺収差が強めでちょっと厳しい感じ
でも、雑誌投稿したりするのでなければ十分なように思います。
 
先日、甲府に出向いたとき桃の花が綺麗だったので撮影してみました。広角で↓
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ちょい望遠で
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アップでは、
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いろんな桃があります・・・
イメージ 5
 
さて、昨日は育樹に遠征しました
とりぷるあいさんが、向かわれていたのは知っていたのですが、現地に到着すると
シュミットさん、だいさん、電球さん、皆さんおそろいです。
GW前日ということもあり、私は『子連れ遠征』となりました。
 
到着後、オートガイド開始まではどうしても1時間以上かかってしまうので
かなり飽きてしまったようですが・・・
ま、たまには綺麗な星空を見るのも良い経験になる(??)でしょう!
 
オートガイドとは別にポタ赤でA16を試してみました。まずは、広角側で富士山と天の川。
イメージ 6
ソフトフィルターを使っています。やはりこのくらいの広角は良いですね。次は、夏の大三角。
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天の川中心方向は・・・
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広角側は良い感じです。では、50mmでは?ということで、北アメリカ星雲とサドル付近を50mmで撮影。
これはSI6で処理してみました。
イメージ 9
左側の周辺に強い収差が現れます。でも、F2.8の明るさはやはり良いです。露出が短いので淡いですが、
北アメリカ、ペリカン、サドル付近の散光星雲は写りました。
フラットも補正していないので、周辺減光も強めです。そこそこという感じだと思います。
 
この日はR200SSを久しぶりに使いました。こちらの画像はこれから処理しようと思います。

野川の桜

近所の野川の桜が満開です
イメージ 1
家族でお花見をしてきました。
おにぎり握って、ちょっとしたおかずを添えて。
桜も満開、散り際ではらはらと散る、桜の花びらを見ながらのお弁当は天然のご馳走になりました。
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 土手沿いの桜が見事です。
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 菜の花も咲いています。
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カモも泳いでいました。
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暖かな風景に何ですが、昨年末にR200SSで富士山麓での撮影風景を追加します。
寒かったですが、綺麗な空の日でした。
イメージ 6
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アンタレス付近再画像処理

先日の遠征のアンタレス付近です
先日のアンタレス付近を画像処理して見ました。
フラット補正も行いましたが・・・なかなか難しいです。
 
フラット補正の理屈が良く分かっていないというのもありますが、RAP2とかを使った方がいいのでしょうか・・・
 
この付近はいろいろな色のガスが隅々まで広がっているので、フラットをきちっと補正するのは必要なのは
分かるんのですが、フラット補正だけではカブリなどは補正できませんし、SI6の周辺減光補正も結局、併用しました。
 
その結果だと思うのですが、中央部分の発色が前回とはかなり変わってしまいました。
で、こんな感じです。構図は本来の縦構図にしました。
イメージ 1
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却X2(IR除去) 吸熱板温度-25℃
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(ガイド鏡φ80L400mmNexImage)オートガイド
条件 :ISO1600 SS10分×14 総露出140分 SI6処理(ダーク減算無/フラット補正有)
    PSE9ノイズ処理、圧縮
 
いくつか問題点。やはり周辺収差が出ます。月の明るいうちに実験して、改善しておきたいです。
また、ホームページの方もすっかり更新をサボっているので、更新したいです。
 
ちなみにアンタレスのゴーストは私の知識と技量ではどうにもなりません。諦めます・・・

衝の土星

4月5日は土星が衝を迎えました
衝とは太陽の真裏に土星が来る位置で地球ではそのシーズンで最も近い距離にあり、
深夜0時頃に南中するので観望が最も良いとされる時期です。
しかも、高層のジェット気流の予測ではかなり南下して安定していそうです。
 
撮影したいな~と思いつつ、子供を寝かしつけている内にウトウトしていました。
23時頃になって、自分の寝床に戻ろうとフッと空が気になりベランダから見上げると
なんとも星の瞬きが少ない良さげな感じの空です。
 
眠気とブランクの長さで迷いもありましたが、とりあえず観望だけでも、前回の
遠征以来、車に積んであるGPD他機材を取りに行くと、東京にしては珍しく
良く星が見えています。
だいぶ目も冴えて、ヤル気がむくむくと起き上がりました。
暗い惑星には、口径の大きなR200SSが有利なので早速、R200SSを準備。
ベランダではもう防寒をしなくても大丈夫なぐらいの陽気です。
 
まずは目視で観測。シーイングは以前よりはずっと良いのですが、時折、
乱れます。まだ最良という感じではありません。
撮影を開始します。
イメージ 1
架台  :GPD+AGS-1s(恒星時駆動)
光学系 :R200SS(φ200mm F4反射)+LV-4mm+IXY DV2(光学8倍ズーム)コリメート撮影
条件  :2011/4/5 23:55~(JST) 5000フレーム程度×3を処理、1921フレームRegiStax4
      にてスタック&明瞭化&PSE処理
 
なんとなく釈然としてないので、ED80Sfに鏡筒を変えて目視で観測。
おお~やっぱり屈折はコントラストが良いです。
口径は比較にならないので暗いですが、本体の縞模様などは良く見えます。
濃いい感じとでも言いましょうか。
だめもとでこちらも撮影しましたが・・・なんと撮影すると良い感じです。
イメージ 2
架台  :GPD+AGS-1s(恒星時駆動)
光学系 :ED80Sf(φ80mm F7.5ED屈折)+LV-4mm+IXY DV2(光学8倍ズーム)コリメート撮影
条件  :2011/4/6 0:35~(JST) 5000フレーム程度×3を処理、3592フレームRegiStax4
      にてスタック&明瞭化&PSE処理
 
カッシーニ溝はいずれもボケボケですが、本体の縞などのコントラストはED80Sfの方が
はっきり見えますね。
もう少し眼視のときの、立体感が出るといいのですがちょっと平板な感じです。
撮影時間が長くなっているので土星の時点で位相はずれているはずです。1回3分程度の
動画一つを処理したほうが良かったかな・・・
 
観測の頻度が落ちているのでどうしても最良のシーイングに出会えません。
もう少し頻度を上げたいです。
 
また、前回のアンタレス付近も試行錯誤中です。まだまだ道は遠い・・・
丁寧な処理が必要そうです・・・

3ヶ月ぶりの遠征

実にほぼ3ヶ月ぶりの遠征です
思えば半年前から会社で研修を受けることになり、不器用な性格の私は脳みそが、それに占有されてしまいました。
会社の状況を考えれば、各自が努力をしなければならないのはもっともなことですし、チームの上司も通常業務への
シワ寄せも目をツムってもらっているのでいい加減には出来ない気持ちもあり、研修期間の6ヶ月間、特に後半3ヶ月は
余裕がありませんでした。
 
思えば今年の冬は晴天率が高かったように思います。きれいな星空を見上げて、遠征に行きたいなぁ~、と思っていました。
 
3月31日は木曜日でしたが、前日に研修がすべて終了してタイミングとしては遠征可能な状況。
Yahoo星空情報は100%。GPVを見ても雲はありません。
 
平日だったので、藤野かもしくは自宅で土星撮影か、と思っていましたがそこへ とりぷるあいさんから”遠征します!”
メールが入りました。
 
これはもう天(?)の声と思って、富士山麓に向かうことにしました。
 
11時半過ぎに到着すると、とりぷるあいさん と 電球さんが既に撮影を開始されておられました。
 
電球さんとも、思えば久しぶりの再会です。撮影機材も以前よりぐっとグレードアップして、オートガイドも可能な様子。
残念なことに一部、機材に忘れ物が合ったようでこの日はNGだったようですが、次回はきっとオートガイドできますね!
 
とりぷるあいさんとも、みずがき山依頼ですから思えば今年に入ってからは初めて(?)だったと思います。
 
久しぶりの富士山麓の星空は、雲ひとつ無く素晴らしいプラネタリウム状態でした。
途中からは天の川も昇りり始めました。今シーズン初の天の川です。
イメージ 1
固定撮影で30sec露出です。EF24mm+EOS X2(SEO-SP2E)開放。
 
さて、久しぶりですっかり感が鈍っていて準備に時間がかかりました。また、今回は機材もBORG60EDに絞って
サブ機や他の鏡筒も持参していません。まずは、じっくり&ゆっくり始めようと焦らず行いました。
 
狙いは、まだ撮影に成功したことが無いアンタレス付近です。今までカメラレンズなどで試して見たのですが
どうもうまく抽出できませんでした。難しい領域なので、これ一本に絞って、長時間露出してみました。
 
アンタレス付近
イメージ 2
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却X2(IR除去) 吸熱板温度-25℃
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(ガイド鏡φ80L400mmNexImage)オートガイド
条件 :ISO1600 SS10分×14 総露出140分 SI6処理(ダーク減算無/フラット補正無)
    PSE9ノイズ処理、圧縮
 
少し前にミラーケラレをなくすため、スポンジをカットしたためこれまでのフラット画像が使えません。フラット画像を撮影したら
もう一度、処理しなおして見たいと思っています。
 
アンタレスは右にある輝星です。かなり強いゴーストも出ています。しかし、非常に様々な色彩やM4などの球状星団など
にぎやかな場所です。
 
見慣れたさそり座にこんなに不思議なエリアあることが改めて天体撮影の奥の深さを感じます。
 
処理をして見て改めて難度の高い対象だと思いました。もう少し丁寧に処理をみたいです。
 
震災や深刻な原発の問題など暗い気持ちになりがちですが、出来ることをしていこうと思っています。
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PRO導入!自宅で撮影コロナ渦対応!