2010年10月

木星の6月~10月までのSEB変化

昨日は、やっと少しだけ晴れ間が出ました。
満月の夜ですから、星団星雲撮影はお休みです。
しかも雲は多め。
月と雲と木星が綺麗だったので、adonoanさんのように星景写真を撮りたかったのですが・・・
イメージ 1
なんかよく分らない写真になってしまいました・・・
 
気を取り直して、
6/23の木星です。
イメージ 2
光学系:ED80Sf+LV-4+CANON IXY-DV2(光学8倍ZOOM)
架台 :GPD+AGS-1s ノータッチ
条件 :4959フレームをRegiStax4にて処理755フレーム スタック&明瞭化
     PSEで切抜、明るさ調整、彩度調整
時刻 :10/23 20:22:09(JST)
雲間に隠れる前の一瞬の撮影でした。後は雲に見え隠れして安定しません。1回だけの挑戦でしたが、
撮影できて幸いでした。
 
さて、SEBの変化が気になって、6月から撮影していたデータをまとめてみました。
イメージ 3
10月分が少し位相がずれていますが、GRS近辺の様子が比較できます。
GRSを目玉にたとえると、うっすらとゲジゲジ眉毛が増えてきたように感じます。
これがSEBになっていくのでしょうか。
 
しかし、木星は模様の変化がダイナミックで面白い天体です。
構造などがもっと詳細に分るようになるのは、どれくらい未来なんでしょうかね~
 
この日は時間が早かったので、子供達にも少しだけ木星を見せて上げられました。
雲が出なければ、もっとゆっくり見せて上げられたのですが、残念です。
 
ビデオのモニタで、GRSが確認できたのですが、子供達に『ここだよ!』と教えてあげたのですが・・・
『見えない~』、『わかんない~』という反応でした。
望遠鏡で直に見るにしても、ビデオのモニターにしても画像処理していない画像は、
分りにくいものです。目の端で見たり、少し斜めにしてみたりするのは慣れていないと
出来ないことを思い出しました。
 
そのあとベランダにレジャーシートを敷いて、お茶会をしていたので本人たちとしては
ご満悦だったようです。
ホントに紅茶まで入れてました~

冷却一眼のダークについて

J-Pro式冷却EOS kiss X2はダーク減算すべきか!?
この夏のノイズに限らず、デジ一ので長時間露出はノイズがツキモノです。
ダーク減算をキッチリ行えばかなりノイズが除去できるのでダーク減算はこれまで必須でした。
 
冷却デジ一にしてもダーク減算した方がより良くなるものと思って、前回カリフォルニア星雲では、ダーク減算
を行いましたが、皆様からのコメントを頂いて、ダーク減算しない方がいい??と、思いはじめました。
 
そこで、実際に試してみることにしました。
 
まず、前回撮影のうち人工衛星の通過で使えないコマ(ISO1600,SS10分)をサンプルに使うことにしました。
EOSの付属ソフトDPPで、このコマがちょうどよくなるように、WBや輝度を調整します。これ↓
イメージ 1
WBを記憶させ、同じ数値の輝度で補正をかけた当日撮影したダークフレームが↓です。
イメージ 2
ピクセル等倍↓では、若干のノイズが見えますが低ノイズです。
イメージ 3
このノイズには、輝点ノイズ(固定位置に発生するノイズ)とランダムノイズがあり、ダーク減算で消せるのは、
輝点ノイズだけです。さて、3つのノイズはどれでしょう。そこで、ダーク減算してみると・・・
イメージ 4
良くわからないので、ダーク減算しない元の画像も載せます。
イメージ 5
ちょっとわかりにくいのですが、画面向かって右の1つがランダムノイズで、残り2つが輝点ノイズでした。
結局、ダーク減算で消えるものもあるのですが、逆に増えるノイズもあります。なので、無理にダーク減算を
行っても効果が得られないのがわかりました。
そもそもどちらもあまり目立たないということもあります。
 
最終的に、前回の画像をダーク減算無しで処理してみました。フラット補正はありです。
イメージ 6
あんまり変りませんね・・・
でも、ダークを気にせず撮影できるのはありがたいです。
 

NGC1499カリフォルニア星雲

古典的な星雲ですが、好きなんです。
ペルセウス座の散光星雲/NGC1499カリフォルニア星雲
です。
イメージ 1
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却X2(IR除去)
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(ガイド鏡φ80L400mmNexImage)オートガイド
条件 :ISO1600 SS10分×9 総露出90分 SI6処理(ダーク有、フラット補正有) PSEにて圧縮
 
先日10/10に遠征した際の本命です。
いろいろと対象を考えたのですが、今回は↑にしました。
 
写真には写りやすい大型の散光星雲ですが、画像処理が難しい・・・
四苦八苦しました・・・
 
今回はダークは1枚ですが、複数必要なようです。これもライブラリー化しないといけません。
また、微妙な最後の仕上げが難しいです。
 
皆さん同様、画像処理の迷路に入ってしまったような気が…
マスク・・・確かに必要かも・・・

J-pro式Cooled X2完成&ファースト・ライト顛末記

まだまだ改良点はありますが、完成しました。
撮影は可能です・・・(微妙~!)
棟上が済んだX2ですが、そこから実際に使用する際の各種コネクターや電源、乾燥空気の導入など
細かい作業をしなければなりません。
 
私の遠征は、いつも暗くなってからの出発で、暗所作業が可能でなければなりません。
なので、使い勝手は非常に重要です。
そうは言っても、技術と知識が追いつきません・・・
ファースト・ライトの顛末は後ほど・・・
 
まずは、結露対策です。一般的なCooled一眼は、画像素子にヒーターなどで加熱して結露対策を
していることが事が多いようですが、今回はあえて乾燥空気のみでチャレンジして見ました。
理由は、ヒーターの断線などのリスク回避と、画像素子だけでなく回路全体の結露防止効果が高い、
加えて撮影鏡筒は全てレデューサーやコマコレクターが入るのでカメラがある程度の密閉構造のため
除湿しやすい、などがあります。
 
そうは言ってもホントに大丈夫??という気持ちもあり、事前に、乾燥剤を入れた密封バッグ内で
冷却を行い、結露しないことを確認してから採用に踏み切りました。
 
乾燥気体はチューブ(金魚用)でカメラの中央辺りに導入します。
イメージ 1
固定はしませんが、上からリモート基板が押さえつけるので動きません。さて、実験です。
イメージ 2
冷却前、26.1℃結露を確認するため以前自作した、Tリングにクローズアップレンズを仕込んだレデューサ
を取り付け、ミラーアップをしてローパスフィルターの状態を観察します。もちろん、乾燥空気を
導入しています。
イメージ 6
0.8℃まで冷やして、結露なしです。乾燥空気装置は後ほど写真で掲載します。
音が大きくて家族から苦情が出ました(笑)
 
次は、USB。これは既存のUSB端子に、ジャックを購入して延長ケーブルを自作しました。
部品は、共立エレショップで購入しました。コネクタは、サンハヤトのものです。
PCとつないでリモートコントロール。
イメージ 7
無事、動きました。コネクタは拡大するとこんな感じです。
イメージ 8
後で箱に収めます。ちなみに、リモート用の端子も動作は確認して問題ないことを確認しました。
さて、補器を含めた完成形です。
イメージ 10
端子などは、黒い樹脂BOXに納めました。ただし、固定は両面テープです。
これが後ほどの失敗、その①です。
イメージ 9
補器は、シリカゲル500gに、上から釣り用の空気ポンプでエアーを送り、底にある
魚用のフィルター付きのチュープからX2に乾燥空気を圧送します。
空気ポンプはもともと電池駆動で1.5V動作です。これは、天文ガイドのTGファクトリーで、
紹介されていた3端子レギュレータを電子工作して12V⇒1.5Vのコンバータを自作することにしました。
同じく、本体端子BOXにもX2用の電源、7.5~8Vのものも作りましたが、これが失敗②です。
スケルトンのケースは、ペルチェ用の電圧コントローラです。5A対応の秋月のキットです。
 
本体はこんな感じです。
イメージ 3
さて、昨日はファースト・ライトを行うべく遠征を計画していました。
みなさんから、遠征のご連絡を受けていたのですが、出発間際に長女(小4)が遠征に付き合うと言い出して
TVを見ているよりは良いかと連れて行くことにしました。場所は、比較的近場で育樹にしました。
初・子連れ狼遠征です???
 
22時半ごろ育樹に到着して長女も手伝って、準備完了。早速Cooled X2を準備しますが・・・
まず、端子BOXの両面テープがすぐにはがれて、だら~んとしてます。なんとも見っとも無い・・・
まぁ、機能的には問題ないので、良しとしましたが、次回までにネジ固定することにします。
 
次に電源を入れると・・・途中でX2ダウン・・・どうも電圧が安定しないようです。
諦めて、バッテリーに切り替えです。これは、とりぷるあいさんに、相談しよう・・・
次にエアーポンプ始動~!すると暴走~!慌ててコネクタを抜きます。
中を明けて3端子レギュレータを触るとちんちんに熱くなっています。絶縁のためビニルで
くるんだため熱暴走したようです。・・・これも考えなくては・・・とりあえず、電圧を絞って
基板を剥き出しにして、だましまだし使います・・・
はぁ~改良しなくちゃ。ともかくペルチェ始動・・・おお~冷え始めます。
 
途中、通りすがりのお兄ちゃんたちと立ち話をして、ふっと温度を見ると・・・
表示が『LLL℃』。あちゃ~下限に振り切れている・・・どうも測定限界を(多分-10℃くらい?)
越えちゃったようです。
思えば、外気温8℃くらいでしたから温度差-25℃を考えれば当然です。
これも次回までに改良しなくちゃ・・・
 
10分×9コマ露出して最初の対象の撮影を終えましたが、これは画像処理中です。
おまけで馬頭星雲を撮りました。10分2コマの予定が、2コマ目の途中で再びエアポンプが暴走して
慌ててストップです。なので、10分1コマのなんとも、情けない・・・ですが、一応掲載します。
おまけで人工衛星まで入っちゃいました・・・トホホ・・・
イメージ 4
光学系:BORG60ED+レデューサDG+LPS-P2+自作冷却X2(IR除去)
架台 :GPD+AGS-1s+ガイドウォーク(ガイド鏡φ80L400mmNexImage)オートガイド
条件 :ISO1600 SS10分 SI6処理(ダークなし、フラット補正なし)
 
長女は途中で固定撮影が出来るようになり、もう一台のX2でパチパチ撮影していました~
イメージ 5
ぶっつけ本番はやはりいかんですね。また研鑽しましょう!
ギャラリー
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