(10/1追記:個人的な事情で、お返事ご訪問が滞っております。大変、申し訳ありません。)
ようやく完成形が見えてきました・・・
格闘しているCanon EOS X2 冷却改造です。まずは、皆様に感謝!多謝!
皆様の励ましに支えられて、何とか冷却機能が動作するまでに至りました。
前回、EOSのフレームカットをご報告しましたが、その後、背面カバーの一部や
センサシールド板、2箇所の干渉部分をカットしました。
前者はミニルータで後者は万能ハサミで何れも無理なく切断できました。
構造的には組みつけられるようなったものの、ここからは結露と断熱の戦いです。
画像センサ基板、メイン基板、何れも結露の際の防水が必要なので、防水スプレーで
防水します。スプレーするには画像センサ面やコネクタ部にマスキングをしなければなりません。
画像センサ周りはこんな感じです↓。


防水スプレーはサンハヤト社のハヤコートを使用します。写真を撮り忘れましたが、メイン基板も同様に
マスクして2回ほどスプレーしました。さらに、画像センサの基板はハケ塗りもして合計3回、画像センサと
基板のリードピンも左右のスキマから入念にハケ塗りしました。
この状態で、吸熱板を挿入します。

吸熱板は1mm厚の銅板を使用します。画像センサと接触する面には、絶縁性のある熱伝導グリスを、
また、回路基板側には、薄い不織布をはります。画像センサと基板の間隙は、1mm強しかないので
エアフォームシートが入らないため、基板との断熱は不十分になります。そのため、基板ごと冷却する
覚悟で、基板上にエアフォームシートを両面テープで固定しました。
残りの吸熱板が露出する部分は、側面も含めて完全に断熱します。エアフォームシートやウレタンなど
を使用しました。温度センサは吸熱板の出来るだけ画像センサの近い場所に設置して断熱します。
また、リモート端子が載っている小基板は、ジャックを外し、極力薄くします。

ビデオ出力は必要ないので、外したまま、リモート出力はジャックの半田付け部よりジャンパー線
を伸ばします。後日、リモート端子を新設します。
これらの部品をを本体に組み付けました。

リモート基板は、背面のシールドに接触するので、さらにエアフォームシートで絶縁します。
ちなみにリモート基板も結露対策で、ハヤコートをハケで数回厚塗りしています。
蓋をします。さて、動くか???

良かった~動いた~・・・この瞬間、ホントに嬉しかったです。ちょっとでもコネクタに防水コートが着いて
導通不良になればとても厄介です。正面から見ると、

上面では、

この状態で、ダークを撮影しました。
まずは、非冷却でISO1600、30min露出の全体

強調はしていません。そのままです。温度は、スタート時27.8℃、終了時30.1℃でした。
この中央部のピクセル等倍は、

こんな感じです。
次に、冷却開始。10分ほどのほぼ平衡状態。同じく、ISO1600、SS30minの全体

続いて、中央部ピクセル等倍

温度は、開始時4.4℃、終了時4.0℃で、おおよそ-23~ー26℃程度の実力(吸熱板温度で)のようです。
ダークノイズの感触は良好なので、この後、結露対策の乾燥エアーの導入機構を組み上げていきます。
また、フラットを撮影して画像センサの汚れを確認したところ、多少、汚れがついているので、
これは、購入したペッタン棒で掃除をする予定です。
あと少し、富士山7合目というところでしょうか~