2010年08月

8月25日宵の木星とEOS kX2分解調査その1

相変わらず、お返事&コメントが遅れております。すみません。
 
水曜日25日は天候も安定していました。
実に6月から撮影していなかった木星を久しぶりに撮影です。
イメージ 1
 
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光学系:ED80Sf+LV-4+CANON IXY-DV2(光学9倍ZOOM)
架台 :GPD+AGS-1s ノータッチ
条件 :(上)5006フレームをRegiStax4にて処理2876フレームスタック&明瞭化
         (下)4449フレームをRegiStax4にて処理1235フレームスタック&明瞭化
     PSEで切抜、明るさ調整、彩度調整
時刻 :(上)8/25 23:39(JST) (下)8/26 0:37(JST)
 
時は少し戻り、木星の観測に適するまで、EOSの分解です。
急ぐと失敗の元なので、時間をかけて、とりぷるあいさんのブログにある、海外の方のEOS 450Dの
分解ビデオを参考にしながらゆっくり作業しました。ビデオは↓です。
さて、まずは蓋を開けました。
イメージ 3
おお~結構複雑そう・・・ビデオで確認してはいたもののヒキました・・・
でも、ここまできたら後には引けません。突き進みます。画像センサの後ろの板金(おそらくシールドです)やフラットケーブルを外していきます。
イメージ 4
あちゃ~!!シールドを開けたら画像センサの裏面モールドが見えると思ったら!!!
なんと基板が~!!これじゃ直接冷やせないジャン!!
SEOさん、どうやってるの~~???
 
でもめげません。きっとどうにかなるでしょう。さ~どんどん外しちゃうもんね~
 
ちなみにビデオではスイスイ分解してますが、あんなにスイスイは行きません。
もし作業する方がいましたら、外したネジはキチンとメモしておくことをお勧めします。
私は、百均でピルケース(1週間を朝昼晩に小分けした21個のケース)を買ってきて
外した場所を紙にメモして、個別(もしくは同じものと断定できるものは種別)に分けて
保管しました。ちなみにネジの直径は皆同じようですが、長さはまちまちで、部分的に
金属用ピッチのネジと、樹脂用があるように思ったので、同じ長さでも疑わしい物は
別々に保管しました。
ドライバーは磁化してあるものが便利です。DIYで2~300円で売ってますので、
是非、磁性ドライバーをお勧めします。
 
さぁ次々行きます。今回は基板と画像センサを全て外して、吸熱板の構造検討を
するのが目的です。外します。
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おお~画像センサが外れました。IRフィルターが玉虫色で綺麗。
今回は、IRは外しません。構造構造~
横から見るとスキマがあります。1mm以上2mm以下です。1.5mmぐらいかな~
まさかと思ってスキマゲージを持っていませんでした・・・
 
ちなみにセンサの左右には銅製のヒートシンク代わりの薄い板金部品がありフレームに
ネジ止めしてあります。EOSが画像素子の左右に熱ノイズが集中しにくいのはこの部品の
お陰かも。なかなか好い設計です。
 
冷却するにはこのスキマに吸熱板を入れるしかなさそうです。
上の基板が結露したら一巻の終わりなので、断熱や結露対策が必要そう・・・
う~ん、どうしたものか・・・
 
さぁ、まだまだ続きます。大体の基板を外すと、
イメージ 8
シャッター見えますね。ここでも問題。写真左側の板金曲げによるステイは、別基板になっている
リモート端子とビデオ出力の小基板の固定に使われています。
これは、吸熱版に干渉するので切断しなければなりません。
ルーターで切るかな・・・
フレームを全て外すのは大変そうだし・・・1mmの鋼板切るのは大変そう・・・
 
ここまで分解して、考えること小1時間。
何とか吸熱板の構造を決定しました(まだうまく行くか判らないですが・・・)
 
ちなみに復元して無事、動作してピントなども問題無しです。
時計が初期化されたらしく、再設定が必要になりましたが、それ以外は問題無しです。
 
さて、次回は各部品を設計して加工していきます。
また後日、報告します。
 
なお、言わずもがなですが、これを見て改造する人は、自己責任でお願いします。
個人的な主観もありますので、間違っているところもあるかも知れません。
 
ストロボなどのコンデンサーにチャージ電圧が残っていたりもしますので、
電池を抜いて一晩くらい放置して作業した方が良いかと思います。
 
他の機種で冷却や分解をしておられる方いますので、そちらも参考にした方が良いかと
思います。
 
 

新X2ファーストライトと冷却実験

すみません・・・ご訪問&お返事が遅れております
 
さて、先日手に入れた新X2にて、日曜日の夜にファーストライトしました。
 
きれいなX2だったので、このまますぐにばらしてしまうのは少々惜しいので、
昼間は、子供とカミさんのフラのステージ写真(この日、よみうりランドでありました)と、
夜は、月と木星を撮影しました。
 
私の普段使いのカメラはEOS Kiss Xなのですが、X2はXよりもオートフォーカスの精度が良かったり
シャッターの軽快感が優れていて、気持ちが良いカメラです。
個人的には名機だな~と思います。
また、天文用としてはライブビューが使えるのはピント合わせになんとも有利です。
IRフィルターを改造していないので、WBをオートにしても発色がきれいなので、月を
撮影するには、とてもよいです。
では、月です。
イメージ 1
光学系:ED80Sf+EOS kiss X2(ノーマル)
架台 :ポルタ経緯台
条件 :ISO400,SS1/400sec,WBオート
時刻 :2010/8/22 20:27:57(JST)
 
次は木星です。
イメージ 2
光学系、架台同上
条件 :ISO800,SS1/5sec×1コマ(衛星部) ISO800,SS1/30×(木星本体)コンポジット
時刻 :2010/8/22 20:46:10(JST)
 
撮影後、天文工作です。
先日、とりぷるあいさんから譲っていただいた(一部物々交換?!)、ヒートシンク&FAN&ペルチェ素子を
組み上げて冷却温度を測定しました。
イメージ 3
吸熱板は本番は銅の予定ですが、実験はアルミを使っています。
 
画像素子との距離は同等にしています。
画像素子中心位置にサーミスタを取り付けて、安定した温度を測定しました。
 
電源は、バッテリー+DC-DCコンバータ(5A)を使用して電圧を調整しています。
12V直よりも11V程度に抑えた方が、冷却温度が下がります。
 
断熱の仕方にもよるのだと思いますが、電流を流すとペルチェ素子自身もジュール熱を発生するので
必ずしも電圧が多ければよいというわけでもなさそうです。
 
ただ、荒っぽい断熱の予備試験でも外気温に対して-30℃程度は下がることが確認できたので、
画像素子の発熱を考えても-20~-25℃くらいはいけるかも知れません。
ちなみに断熱されていない隙間は、凍結していました・・・
かなり断熱をしっかりしないと、カメラの内部に結露が発生し、やばいことになりそうです。
 
さてさて、次はカメラを開けなければなりませんが・・・
気合を入れてがんばろっ!
 

X2X2!

X2 X2!
新品ではありませんが、とてもきれいなX2がもう一台やってきました。
イメージ 1
 
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さてさて、これはこれからのお楽しみの1台です。
 
まだ、何もいじっていません。SDカードも無いので、もともとのX2と共用です。
SDカードくらい買おう・・・

今年のペルセウス流星群は・・・

撃沈でした・・・
台風4号の影響でしょうか。今年のペルセウス流星群は全くの空振りでした・・・
 
今年は、子供の保育園からの繋がりで、キャンプ経験が豊富なご家族と一緒に
北軽井沢にキャンプ+ペルセウス流星群観望という予定でした。
総勢19人の大集団となりましたが、他のご家族は3泊4日、我が家は私の仕事の都合で、
1日遅れの出発で2泊3日の予定でした。
 
しかし・・・台風4号の接近・・・初日は再接近の予定・・・
それでも微かな可能性を信じて、出発しました。
夕方には、微かに晴れ間がありました。↓は晴れ間に見える浅間山です。
イメージ 1
さて、この分なら雲間に少しは流れ星も見えるかな~と、淡い期待もしましたが・・・
結局、空が暗くなるに連れ雲も広がり夜中には雨も振り出し本ぶりになってしまいました。
 
この後、深夜に雨がテント内もにも浸水して大変なことに。
 
キャンプ自体は、みんなで楽しく過ごせてよかったのですが、
折角、とりぷるあいさんからお借りした、70mm×25倍の双眼鏡も金星を見ただけでした・・・
GPD+R200SSも持参して低倍率で星団・星雲観望会をしようと思っていたのですが、空振りでした。
 
流星群、見たかったなぁ~

8月4日藤野遠征結果/画像

今日は遠征無しです・・・
諸般の事情で、今日は遠征していません。
という訳で、先日の藤野のレポートです!

ますはIC5146/まゆ星雲です

はくちょう座のケフェウス座よりにある
小さな散光星雲です。今回、焦点距離800mmのR200SS(私の機材では長焦点)で
撮影するので、視直径の小さな対象を選んでみました。
イメージ 1
R200SS+コマコレ3+EOS X2(SEO-SP2E)
GPD+AGS-1s+ガイドウォーク (オートガイド、ガイド鏡D80mmL400mm)
ISO800 SS10分×4 総露出40分
SI6で画像処理
まゆ星雲は、暗黒星雲B168に取り囲まれています。構図としては暗黒星雲をもう少し入れたかったのですが
ちょっと失敗しました。まゆ星雲を取り囲み斜め右下にうっすらと黒くなっているのがそれです。
次回はもう少し広角で全体を捉えたいと思います。
 

次はみずがめ座の惑星状星雲、NGC7293です

以前、自宅から撮影した経験はありましたが、、きちんと
撮影したのは今回が初です。
イメージ 2
M57と同じような発色の惑星状星雲ですね。R200SSでちょうど良い被写体です。少し、右によってしまいました。
条件は、同上です。

最後に、ハート星雲NGC281です

とりぷるあいさんのお好きなIC1805は大きな散光星雲ですが、こちらは比較的小さな視直径の散光星雲です。
これもカシオペア座にあります。
イメージ 3
条件は同じく同上です。
 
さて、おまけです。当日のガイドエラーの状態です。
ガイドウォークのモニターです。
イメージ 4
赤緯度が高い位置なのでガイドは良い方ですが、それでもこの程度ガイドできるとかなり安心します。
 
もう一つおまけ。当日のダークのピクセル等倍画像中央切抜です。なんとレベル補正してません!!
砂の嵐・・・よくもまぁ減算で消えてくれたものです。
ISO800/SS10min/外気温24℃です。
イメージ 5
カメラを冷やしたい・・・

8月4日~藤野ゲリラ遠征~

太平洋高気圧が元気です!
昨日4日は、キレイに晴れ上がりました。
自宅近くで商店街の盆踊り大会がありましたが、満天の星空が広がっていました。
例によって、子供達が寝静まるのを待って、22時半過ぎに藤野に向けて出発しました。
本日は、R200SS+GPDの予定!画像は現時亜処理中ですが撮影風景は、こんな感じです。
イメージ 1
R200SS+φ80mm焦点距離400mmガイド鏡+誠報斜微動雲台ですからおそらく10kgの
積載荷重は超えています。ロングシャフトを使っても、6.5kgのウエイトが必要です。
重量級ですが、GPD+AGS-1sは動作良好です。
BORG60ED積載時とは、キャリブレーションはやり直さなければなりませんでしたが、
ガイドエラーは、DEC、RA共に±1.5画素程度に納まっています。
 
処理画像は、次回公開します。
オートガイド中に固定撮影で夏の大三角を撮影しました。
小中学生の皆さん、是非、夏の大三角を観察してみてくださいね~
イメージ 2翌、1時版過ぎには月が出てきました。
地球照(月の影の部分が地球の反射光で薄く見える部分)を撮影しようと、望遠レンズで撮影すると、
すぐ近くにプレアデス(昴)がありました。偶然でしたが、昴と月の接近現象を捉える事ができました。
イメージ 3
 
問題は、肝心の星団星雲撮影の熱ノイズです。
気温は24℃ほどでしたが、カメラモニターでも盛大なノイズが見えました。
さて、ダーク減算でどこまで消えるのやら・・・
冷やしカメラがほしいですね~~
 
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
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  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
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  • ASI294PRO導入!自宅で撮影コロナ渦対応!