2010年05月

R200SS斜鏡の位置

R200SSの光軸調整は、いつもレーザーコリメータのみの手抜き調整です。
本来は、コリメーションアイピースや最終的には星像を見ながら追い込む
べきなのですが、現状、レーザーコリメータでもはっきり判るほど、しばしば
光軸がズレます。
 
これは、斜鏡の押しネジのアタリ面が凹んで、不安定になっているためだと思います。
かわうさんから、クラッチプレートの挿入が効果があると伺って、試して見たいと思って
いたところ、adonoanさんからR200SSの斜鏡位置について、主鏡軸方向にオフセットが
あるかも知れないという、情報を頂きました。
 
確かに一部の機種に、このタイプのニュートン反射があるとは聞いていたので、
R200SSについて確認したくなりました。
※ちなみにε-180EDは、このタイプだったような気がします・・・
 
さて、仮に主鏡軸方向に斜鏡の位置がズレちゃうと、どうなっちゃうのでしょう。
イメージ 1
図1のようにオーソドックスなニュートン反射は、接眼部の中心軸と主鏡軸の交点に斜鏡の
中心が来るように設計されていると思います。
 
ところが斜鏡は光軸を調整できるように、中央に引きネジがあり、周囲に3本の押しネジがあり
通常は押しネジを調整して光軸調整をするので、斜鏡中心は主鏡軸方向にずれる事は少ない
ハズです。が、一度、斜鏡を取り外してしまう話は別です。
 
図2に仮に、主鏡軸方向、主鏡側に斜鏡がずれてしまった場合の図を書きました。
 
図2のようにずれた状態で、接晩部からレーザーコリメータで調整を行うと、斜鏡面の主鏡中心軸から
ずれた場所にレーザー光があたり、主鏡中心印に向かって不正な角度で調整を行うことに
なります。
さらにそこから反射するレーザーをコリメータで受け接眼部の中心に導入するように主鏡の
光軸も調整してしまうので、主鏡の光軸もズレてしまいます。
結果的に、接眼部でスケアが出てしまうことになります(たぶん)
 
つまり斜鏡の主鏡軸方向のズレは、レーザーコリメータで修正できない、斜鏡/主鏡にわたる
光軸のズレを起こしちゃうのだと思います。
 
う~ん、これは根深い。
ちなみに、斜鏡の中心を意図的にずらした設計の図を図3に書きました(想像です)。
 
図3の赤丸のA部は実際に光は入射されたとき、ケラレが発生しやすく周辺光量も低下すると
思います。これを改善するために斜鏡を接眼部から遠い方向へ、ややオフセットさせます。
ただし、主鏡中心軸と接眼部中心軸の交点はきちんと斜鏡表面にくるように、結果的に
45度方向にスライドさせる(つまり接眼部から遠ざけた移動量だけ主鏡方向にも移動をする)
設計になっている・・・のだと想像します。
 
さて、実際にR200SSの斜鏡の位置はどうなっているのでしょう・・・
いろいろ考えましたが、コリメート撮影用のアダプターにアイピースを抜いて、
斜鏡にピントを合わせて、デジカメで撮影して、画像から位置を確認してみることに
しました。その図が↓です。
イメージ 2
 
画像表示ソフトのルーラーでも確認は出来るのですが、説明のためにカメラから見える
接眼部の内径と斜鏡の外径に接するロの字を書いて、それぞれの四角に×線引いて
中心軸位置を比較しました。
 
結果は、少なくとも私のR200SSは斜鏡中心は、接眼部中心と概ね一致しているようで
オーソドックスなニュートン反射の設計のようです。
 
現状、実際の直焦点撮影画像ではスケアは発生していないようなので、一度、
斜鏡をバラした場合、接眼部中心軸に斜鏡中心を合わせれば良さそうです。
上記を訂正します。この方法では、斜鏡の中心がオフセットされているか判断は、
できません。
結論は、R200SSの斜鏡は主鏡軸方向斜鏡側とドローチューブ軸方向接眼反対側にそれぞれ
3.8mmオフセットされた、図3の構造です。
 

皆さまコメントありがとうございます

お返事が遅れており、すみません。(ちょっと繁忙です・・・)
上記記事ですが、私もビクセンに確認しました。ご指摘いただいているように、R200SSは
3.8mmオフセットが正解でした。ビクセンさんに確認しました。
ですので私の斜鏡はずれている可能性大です。
※上記もこれでは判断できません。訂正します。
近日、斜鏡平面に長軸接眼部側へ中心から3.8×1.4142=5.3mm (1.4142は2の平方根です)
に印をつけて、センタリングアイピースで導入して位置だししようと思います。
ついでに斜鏡のメッキが少々傷んでいるようなので再メッキに出そうと思っています。
皆さんのコメント、とても参考になりました。この場を借りてお礼申し上げます。
 
さて、実際にCADで計算してみました。
イメージ 3
合焦位置からカメラで撮影すると、斜鏡の周囲は3.8mmオフセットされていても、結果的にほぼ、ドローチューブの内側と同心円状に見えるのが正解のようです。(実際には角度として0.5°ほど反対側の方に移動して見えるようです)
ただ、実際に光軸修正する時は、方軸方向の位置は組立時に決まるように設計されているそうです。
具体的には、
引きネジ(位置調整ネジ)についているワッシャー(斜鏡セルと前部環の間にあります)により
接眼部との位置関係が出るようになっているとのことです。
 ・引きネジ(位置調整ネジ)で斜鏡セルを取り付ける。手を離しても動かない程度、とのことです

 この時、斜鏡の回転方向の調整も行う必要があるようです。接眼筒(ドローチューブ)から見て
斜鏡セ ルも含めて、上下の量が同じようになるように調整することが必要なようです。
斜鏡の接眼部と反対側に白い紙などを入れると判別しなすようで、回転していると 上下の量が
変わるので目視であわせるようです。
※調整はメーカー作業が前提のようなので調整の際はあくまでも自己責任で行ってください。
 調整の際に工具などを落として主鏡や斜鏡を壊すこともあります。
 鏡筒を寝かせて作業するなど十分に配慮してください。
 自信のない方はメーカー調整をお勧めします。

5月16日と21日の土星

シーズン後半の土星

シーズン後半になって、すこしシーイングが安定してきました。
まずは16日の土星ですイメージ 1
光学系:R200SS+コマコレ3+LV-4+CANON IXY-DV2(光学8倍ZOOM)
架台 :GPD+AGS-1s ノータッチ
条件 :約4500フレームを4カットRegiStax4にて処理、約700フレーム×4をスタック&明瞭化
    PSEで4コマをコンポジット、切抜、明るさ調整、彩度調整
 
続いて、21日の土星です
イメージ 2
光学系:R200SS+コマコレ3+LV-4+CANON IXY-DV2(光学7倍ZOOM)
架台 :GPD+AGS-1s ノータッチ
条件 :約4500フレームを2カットRegiStax4にて処理、約2000フレーム×2をスタック&明瞭化
    PSEで2コマをコンポジット、切抜、明るさ調整、彩度調整
 
シーイングは安定してきましたが、やはりカッシーニ溝は見えません。
輪が細いので、やはり難しいでしょうか。
 
さて、我が家のマンションベランダで惑星を撮影をするときのワンポイント。
それは『窓を閉める』です。
初心者の頃、このことがわからずになかなかシーイングが安定しないで悩みました。
(ビールを飲みながら、お気楽惑星観測が好きだった、という悪癖にもよるのですが)
部屋の気温差の違う空気の気流が、ベランダ上階の天井に当たって気流がメチャメチャ
乱れます。
マンションベランダ観測でシーイングでお悩みの方は一度お試しあれ!!

富士山麓遠征記~その7・ラスト~

6月12日の遠征のラストです。

白鳥座の中心付近の散光星雲IC1318

イメージ 1
☆光学系☆BORG60ED+レデューサDG(×0.85)+LPS-P2フィルター+EOS kiss X2(SEO-SP2E)
☆ガイド☆ GPD+AGS-1s+φ80L400mmガイド鏡+ガイドウォーク
☆データ☆ISO800 SS10分×2 総露出20分 SI6処置 トリミングなし
 
大きな星雲なので、フレームからはみ出してしまいました。また、薄明が始まったのでフレームも
2枚が限界でした~
 

最後は、ポタ赤で天の川を撮影

イメージ 2
☆光学系:EF24mmF2.8開放+ケンコーソフトンAスペック+EOS kiss DX
☆条件 ISO1600 SS4分×2コンポジット、SI6にて処理
 
中央にバンビの横顔も見えます。次回はこのあたりも撮影してみたいです~

富士山麓遠征記~その6~

はくちょう座の北アメリカ星雲NGC7000

当日、オートガイド撮影を開始して5つ目の天体です。だいぶ薄明も近づいてきました。
網状星雲も撮影したかったのですが、時間的に無理そうです。
そこで一度、きちんと撮影したかった北アメリカ星雲です。
ミニボーグ60EDでもギリギリの画角です。大きな星雲ですね!
子供の頃から知っていたメジャーな天体ですが、天体用IRフィルターのデジタル一眼レフでは、
はっきり写って楽しい天体です。
イメージ 1
☆光学系☆BORG60ED+レデューサDG(×0.85)+LPS-P2フィルター+EOS kiss X2(SEO-SP2)
☆ガイド☆ GPD+AGS-1s+φ80L400mmガイド鏡+ガイドウォーク
☆データ☆ISO800 SS10分×4 総露出40分 SI6処置 トリミングなし
 
これまで、ガイドエラーでオートガイドでも歩留まりは70~80%程度だったのですが、
私の基準も低いのですが、今回はほぼ100%です。(途中に車が2回ほど乱入して
その場でガイドを止めたコマはありますが)
 
AGS-1sのポテンシャルは高いです。パラメータを追い込み、GPDのグリスアップやギアの噛み合いの
調整を行えば、もう1ステップはガイド精度が上げられそうです。
 
梅雨に入ったら機材の調整かな~

富士山麓遠征記~その5~

いて座付近の散光星雲~干潟星雲M8,三裂星雲M20,IC4684~

5/12の遠征の続きです。
夜半過ぎに、鏡筒をBORG60EDに載せ替えました。
少し視野を広くして、散光星雲を撮影します。
イメージ 1
☆光学系☆BORG60ED+レデューサDG(×0.85)+LPS-P2フィルター+EOS kiss X2(SEO-SP2)
☆ガイド☆ GPD+AGS-1s+φ80L400mmガイド鏡+ガイドウォーク
☆データ☆ISO800 SS5分×2,SS10分×2 総露出30分 SI6処置 トリミングなし
 
M8の中心部が潰れないように多段露出にしています。

富士山麓遠征記~その4~

お初です。春の惑星状星雲~ふくろう星雲M97~

R200SSでの最後の撮影となりました、おおぐま座の惑星状星雲、M97です。
M101の時とピント位置は同じですので、ずれたままです。
トリミングして拡大すると目立っちゃいますね。
イメージ 1
☆光学系☆R200SS+コマコレクター3+LPS-P2フィルター+EOS kiss X2(SEO-SP2E)
☆ガイド☆ GPD+AGS-1s+φ80L400mmガイド鏡+ガイドウォーク
☆データ☆ISO800 SS10分×4 総露出40分 SI6処置 トリミング有
 
ふくろう星雲とのことですが、確かに大粒の目玉の様な模様・・・
でも独特な緑色の色調が可愛らしい星雲でした。
 
これとは別の話題。府中郷土の森で上映されていた、
を遅ればせながら見てきました。休日の11時からだけの上映でしたが、とても混雑していて
人気の高さが伺えます。
内容も非常に濃く、感動できる作品でした。9月までの上映延長も決まったようなのでお勧めします!
から、YouTubeの予告も見れますよ~
はやぶさのカプセルは、6/13にオーストラリアに着地の予定だそうです!
 

富士山麓遠征記~その3~

過ぎ行く春を愛しんでおおぐま座の銀河M101

ひまわり銀河の次は、回転花火銀河M101です。
有名な銀河ですが、なかなか難物です。
 
全体的に光度は暗く、空の暗い環境で十分に露出をかけないと写せません。
私の場合、撮影後のカメラのモニターに再生された時に『わ~~!』っと、写っているのも醍醐味なので、
今回は、ISO800で15分露出に挑戦しました。
これもAGS-1sのガイドが安定したお陰で、長時間の露出もかなり安心です。
イメージ 1
☆光学系☆R200SS+コマコレクター3+LPS-P2フィルター+EOS kiss X2(SEO-SP2E)
☆ガイド☆ GPD+AGS-1s+φ80L400mmガイド鏡+ガイドウォーク
☆データ☆ISO800 SS15分×4 総露出60分 SI6処置 構図調整でややトリミング
 
ピントがやや甘くなってしまいました。ピントゲージの指示は動いていなかったので、
鏡筒の温度が下がったため、ピント位置がずれたのだと思います。
アルミの熱膨張係数とアルミ鏡筒の長さを考えると、1℃の温度変化で16μmもピント位置が
動きます!M63の撮影から温度も下がってきているのでそのためのズレだと思います。
 
R200SSとX2の組合せでは、許容できるピントズレは、±20μm強ですから、
3~4℃も温度が変れば、平気でずれます。撮影前に確認すべきでした・・・もしくは
温度をモニターしてその分ピントを縮めるべきでした~
次回からの教訓にします・・・
 
※Eagleさんのコメントを拝見して、処理を変えてみました。前回は、選択マスク使用で今回は不使用です。
 どうでしょう?Eagleさん、ありがとうございます。
イメージ 2
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