2010年02月

2月19日、火星とプレセペ

先日、2月19日の藤野プチ遠征ではED80Sfの銀河のオートガイド撮影を中心に行っていました。

オートガイドは、撮影を開始してしまえばその名のとおりオートなので(実はこれが大間違いで、後悔します…)、ポタ赤で接近中の火星を撮影しました。

まずは、EF24mm↓です。広角でもプレセペと火星がわかります。
イメージ 1

自作ポタ赤/EOS kDX EF24mm F2.8開放 ISO400/SS180sec 2枚コンポジット

次は、キットレンズEF-S 55-250mmのワイ端55mmでの撮影↓
イメージ 2

自作ポタ赤/EOS kDX EF-S 55-250 55mmF4開放 ISO800/SS180sec 3枚コンポジット

お任せのオートガイドで安心して、ポタ赤と遊んでいると…
それまで調子が良かったGPDが、『ゲッ!!』と、大暴れ…
よくわからず、補正率を調整したり、大慌て…

いろいろ調べると、まずガイド鏡が結露…星像が変な形…でも、まさかレンズは拭けないしドライヤーは持ってないし…
※遠征にドライヤーを持っていかれる方の記事を読んだことがありますが、『これか~』と、思いました。
結露は、放置することに…ガイド鏡くん、ごめんなさい…
しかし、原因はそれでも無いようです…しばらく、あちこち調べていると、赤緯軸モーターのケーブルが赤経体に引っかかって突っ張っています。
これか~、と思ってすぐに外しますが…それでも安定はしませんでした。
結局、先日公開したトリオの後半は、流れてしまってNGでした~

GPD…この満月期に調整しよう…

子持ち銀河M51

一昨日の藤野遠征の続きです。
りょうけん座の子持ち銀河M51です。

やはりED80Sf+WOレデューサで撮影しています。
時刻的には、こちらの方が先に撮影しています。このときはGPD絶好調です。
オートガイドが非常に安定していました。
イメージ 1

ED80Sf+WOレデューサⅡ(焦点距離480mm/F6)+EOS kX2(SEO-SP2E)+LPS-P2
ISO800,SS10分×5、総露出50分をSI6にて加算コンポジット、ダーク減算(フラット補正無し)
中央トリミング

子持ち銀河は、とても好きな天体です。
なんとも可愛らしいと思いますし、科学的には銀河の衝突という興味深い天体です。

もっと大写しにして、内部の細かい様子まで写したいですが、やはり20cm~30cmクラスの望遠鏡が必要でしょうか…

気分だけ、大写し、ということで…

WOレデューサによるしし座のトリオ銀河(M65,M66,NGC3268)

実に13日ぶりの更新です。
今月の新月期はほぼ、全滅に近い状況でした。本来、天候の安定する冬の太平洋側ですが
先週/先々週は、曇天の続く寒い日々が続きました…

ずっと試そうと思っていた、ED80Sf用のWOレデューサⅡを昨日、ようやく試すことができました。
結果は、評判どおりED80Sfとは、とてもよくマッチングします。
周辺まで目立ったような収差はありません。

中心と周辺での球面収差によるピント位置のズレもありません(私の目によるものですが…でも
±20μmには入っていると思います)

早速、いろいろ試そうと思ったのですが、昨日はちょっとミスもあって、現地に到着するのが
0時前になってしまいました。

また、夜露が酷く、ガイド鏡が結露して途中でガイドが厳しくなってしまいました。
さらに、オートガイドもはじめ絶好調だったのですが、途中で、ケーブルが絡んでいることに気付かず
赤緯軸にテンションがかかり、調子が悪くなってしまいました。
絡んだケーブルは解いたのですが、その後も不調です。

今日もう一度、分解して調整しようと思います。

そんな訳で、たくさん撮影しようという意気込みとは裏腹に、あまり多くのターゲットを撮影できませんでした。

第一弾は、しし座のトリオ銀河です。
前回、調布でBORG60EDで撮影したのですが、もう少し大きく拡大したかったのでED80Sfにて撮影しました。予定では、10分露出で4枚以上撮影するつもりでしたが、ケーブル絡みのお陰で2枚+5分露出の変則3枚のコンポジットです。
イメージ 1

ED80Sf+WOレデューサⅡ(焦点距離480mm/F6)+EOS kX2(SEO-SP2E)+LPS-P2
ISO800,SS10分×2、SS5分をSI6にて加算コンポジット、ダーク減算(フラット補正無し)

トリオの撮影には、480mmの焦点距離はちょうど良さそうです。3×3でビニングしてますが、ピクセル等倍でも収差は目立たないように思います。
いずれ細かく検証しています。
撮影風景は↓。火星がバックに入っています。
イメージ 2

WOのレデューサとピントゲージの感じは↓のような感じで、ドローチューブの送り出し量は60mmほどです。
イメージ 3

WOのレデューサはとても良いです。カメラ回転機構も内蔵しているのですが、とてもスムーズです。
質感も良いです。

ED80Sfとの組合せで考えれば、とてもコストパフォーマンスが高い写真鏡になると思いました。

2月4日の火星とプレセペ

名古屋(と言っても春日井市宿泊)に出張しています。

なんともきれいな星空が広がっているのですが、東京を15時に出発して20時前に現地に着き、先ほど仕事が終わりました。明日も6時半過ぎにはホテルを出発しないといけないので、涙を呑んで星見を諦めました…

写真は、2月4日の火星とプレセペです。
BORG60EDで、調布市内の公園で撮影したのですが、画角が狭すぎたようです…南北に分けて撮影してモザイク合成しました…
イメージ 1

BORG60ED+レデューサDG#7885+EOS kX2(SEO-SP2E)/GPD+SBS
ISO400,SS120sec×3を2枚モザイク合成

明日ならまだ時間的な余裕があるのに、皮肉なもので明日は天気が悪そう…
なかなかうまく行かないものですね~

ED80Sfピントゲージ直付け化

レデューサの問題もあり、フリップミラーから卒業しないといけなくなりそうです。
(惑星撮影の時は、もちろん今までどおり使用します。でないと、導入できない…)
WOのレデューサなど、フリップミラーを介して直焦点撮影では、鏡筒のバックフォーカスが
まるで足りません。ケラレの問題もあります。

しかし、最大の問題はピントゲージです。
以前も記事にしたとおり、私のピントゲージはフリップミラー直付けでした。
これは、とても使い勝手良く、常用していました。

ピントゲージ無しでは、十分なピントの追い込みができないのは、今までの経験で思い知っているので
まずは、ピントゲージの取り付け位置の変更を考えました。
いろいろ考えた末に、接眼部にあるネジ穴に、アルミアングルで作ったスティでピントゲージを取り付ける事にしました。測定子の当て板は、φ60mm塩ビパイプ用の吊金具をドローチューブ(φ57)に取付け、さらにアルミアングルで当てる部分を作りました。まず、鏡筒全景。
イメージ 1

ED80Sfの接眼部は、笠井さんのマイクロフォーカサーに以前から変更しています。
M4のネジが縦に空いていたので(一つはクレイフォードのベアリング固定用)それを使っています。
塩ビパイプ用の吊金具は、径に余裕があるので取り付きます。
イメージ 2

イメージ 3

上下が逆になるのが難点ですが、どの道撮影の時は、上下無関係な位置に来ることが多いので
問題はないと思います。

さあ、本日、スタークラウドさんから嬉しい一品が届きました。

さて、その結果はまた後日レポートします。

星ナビ3月号に掲載されました

昴食の写真が、星ナビ3月号に掲載されました。
イメージ 1

イメージ 2

まだまだ未熟ではありますが、小学生時代からの夢が一つ叶いました。

自分では知らなかったのですが、HDRという画像処理なんですね。

先日の雪の写真も、同じ考え方のようです。

これからもチャレンジしていきたいと思います。

1月31日宵の火星&土星&月

雪が降る前日、1月31日は、ほぼ衝の火星が見えました。

透明度は少々悪かったですが、目視で見る限りシーイングもまずまず。
翌日は月曜日なので、夜半ぐらいまで火星や土星、月を撮影してみました。
まず火星。
イメージ 1

ED80Sf+LV2.5mm+IXY DV2(光学8倍ZOOM)
平均4505フレーム×8をRegistax4で処理、平均1183フレームをスタック&明瞭化
フォトショップElementsでコンポジット/明るさ補正/切り抜き,1/31,23:05JST

前回とはまた違った表情を見せてくれました。
エリシウム山あたりだと思います。エリシウム山から写真左斜下のケルベロス運河方向に
やや白く見えますが、メソガエアの明部なのか霧なのか…よくわかりません。
火星の自転周期は24時間ちょっとなので、同じ時間に観察していると、日々、少しずつ模様が
変化して面白いです。

火星撮影後、土星がお隣の屋根の上に現れました。透明度の悪さに加えて、高度も低いので明るさが足りず、あまり倍率が上げられません。不鮮明ですが、今シーズン初土星ということで…
イメージ 2

上記光学系(ZOOMは3倍)、4458フレームと4701フレーム処理、472フレーム、332フレーム、スタック&明瞭化。フォトショップElementsでコンポジット/明るさ補正/彩度補正/切り抜き,23:33JST

最後に月を撮影しました。月は苦手です。明るいためビデオが絞ってしまうのでケラレてしまいます。地形も知識が無くてよくわからないのですがとりあえず、撮影してみました。
イメージ 3

同光学系で10倍ZOOMです。2234フレーム処理、300フレームスタック&明瞭化。フォトショップElementsで明るさ補正/切り抜き。

この撮影後、ピントゲージをフリップミラーから外しました。接眼部に直付けする形に変更。
後日、レポートしようと思います。
これで、レデューサなどのオプションの選択幅広がりました。さて、問題は良いレデューサ&フラットナーが見つかるかどうか…
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PRO導入!自宅で撮影コロナ渦対応!