2009年07月

ポタ赤、寸法/構造図

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先日のポタ赤の寸法や構造図です。

金属加工が必要なのは、アルミの平角パイプ(断面10mmX30mm、肉厚1.2mm)だけです。

アルミ板でももちろんOKですが、ボルトの頭が飛び出さないように、ザグリ加工が

必要で自分の工具では加工できないので、平角パイプにしました。

※多分、アルミ板での加工を加工屋さんにお願いしても5000円もあればできると思います。

歯車は購入品です。ネットでオリジナルマインドという業者で買えます。(←とりぷるあいさんに、

以前ご紹介いただいたお店です。ありがとうございます!)

MT-1に付属のギアカバーは干渉する部分をカットしました。カッターをガスコンロで熱して切る、

という荒っぽい切り方でしたが、楽に切れました。

三脚への固定は、裏面の1/4Wネジ穴がそのままカメラ三脚に固定できます。

自由雲台への固定は、1/4W六角穴付ボルトをナットでアルミ平角パイプに固定して、そこに

自由雲台をねじ込む形です、ネジ一本での支えですが比較的安定します。

1/4W六角穴付ボルトは手持ちのものを使いましたが、ボーグなどで買えます。

スペースゲイトさんなどが送料が安くて良いかも知れません。

ホームセンタでは売っていませんでした。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、アイベルさんのCD-1とは上下逆の使い方をしています。

言ってみれば、手を抜けるところは手を抜いています。

そう言った意味で、材料をゼロから準備する必要がある人は、CD-1はお買い得です。

※ポルタ微動ユニット9000円+MT-1(1万円)+SD-1(1万円)=3万円ぐらい

 CD-1は32800円。良心的です。

逆に、パーツを持っている人は作ると安上がりですよ!

ポーブル赤道儀、自作。

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夏の家族旅行は、今年も沖縄に旅行する予定です。

もともと南の島が好きで、若い頃から良く沖縄に行きました。

家族が増えて、親の旅行好きが子供にも遺伝して、年一度の大きな旅行を、皆、楽しみにしています。

昨年、沖縄で天の川が見えました。その時は、三脚だけしかなかったので、固定撮影で撮影しましたが、

もう少し、露出を長くしたいな~、と思っていました。

そこで、手持ちのモータードライブMT-1やコントローラSD-1にオークションで落札したポルタの

ギアユニットを組み合わせて、ポータブル赤道儀を作りました。コンセプトはアイベルさんの

CD-1です・・・(すいませ~ん)

ポータブル赤道儀は、小学生の時にも作ったことがあります。もちろん手動駆動でしたが、

50mmの標準レンズで、天の川を撮影したことを覚えています。思えば、あの時も、ケンコーの

経緯台をバラして作ったのを覚えています。

今回は、モータードライブだし重さもカメラを含めても2kgを切りますから、かなりコンパクトです。

三脚を最後まで悩みましたが、趣味人さんの掘り出し物で、微動装置つきの便利なものを見つけました。

雲台まで金属製でかなり安定します。価格も5000円以下でとてもお買い得でした。

さて、あとは、うまくお天気に恵まれれば良いのですが・・・

7/26未明の木星/天王星

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激しい雨が降ったかと思えば、快晴だったり、はたまた急に曇るといった、

今年の夏は天候不順のようです。

日食もほとんど観測できなかったので、この新月期、星団星雲撮影はなんとかしたいのですが、

なかなかタイミングがありません。6月に続いて7月も空振りだろうか…

そんな不順な天候の合い間を縫って、25日~26日は、辛うじて木星が観測できました。

ベランダ観測の良いところは、晴れれば直ぐに観測できるところですね。

3時半ごろ、大赤斑が正中するはずなので、2時ごろから起きだして撮影しました。

前回に比べるとシーイングは悪かったですが、何とか大赤斑は確認できました。

うっすらですが、左上に衛星も確認できます。

また、天王星も撮影しました。小口径なので点にしか見えません・・・

余談ですが、撮影に使っているビデオカメラのモニタの調子が悪いです。

古い機種なので寿命なのかも知れませんが、比較的軽量でプログレッシブ方式の貴重な機種なので

修理に出そうと思っています。

データ
光学系:鏡筒ED80Sf+アイピースLV4mm+ビデオIXY-DV2コリメート光学8倍ZOOM
    ※([3枚目]のみ光学2倍ZOOM)
    架台 ⇒GPD+SBS/恒星時駆

[1枚目]4541フレームをRegiStax4にて処理、623フレームスタック/明瞭化 7/26 2:53(JST)
[2枚目]4608フレームをRegiStax4にて処理、841フレームスタック/明瞭化 7/26 3:37(JST)
[3枚目]3605フレームをRegiStax4にて処理、1646フレームスタック/明瞭化 7/26 3:22(JST)

最後の一瞬~12時29分の部分日食~

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天気には、かなり見放された感のある今回の日食。

朝5時から、近県遠征も含めて策略を練りましたが、結局、どこも50歩100歩だと思って

自宅(東京)からの観測にしました。9時55分の開始から空を気にしながら雲の切れ間を待ちますが

朝方の雨は止んだものの、太陽の方向さえままならない厚い雲に遮られ12時には断念しました。

子供達も待てないので、残り30分あまりで家族で食事に出かけました。

念のため、EOS KISS X2と250mmキットレンズは持参しました。

車で移動中、光が差しました。上さんが、12時20分に部分日食の太陽に気付いてくれました。

感謝、感謝。

すぐに車を近くの、車寄せにとめて、次のタイミングを待ちますが、今度はなかなか顔を出しません。

ダメかと思って、あきらめたその瞬間、またもや上さんが「デタ、デタ、デタ!」との声で、

迷わず1枚だけシャッターを切ることができました。

またもや、感謝、感謝!

一瞬だけでも子供に部分日食を見せてあげられたことと、一枚の写真が撮れたことに、天と上さんに

感謝です。

データ
EOS KISS X2/250mmZOOMレンズ(250mm)

SS:1/800、ISO200、F11 2009/12/29(JST)東京

虹に願いを…

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22日、晴れますように!

昨日、大きな虹が見えました~

日食、晴れてほしいな…

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いよいよ日食が近づいてきました。

2年ほど前は、なんとかトカラ・奄美に出かけて皆既日食を!と、思っていました。

さらに・・・30年ほど前、当時小学生だった私は、今回の皆既日食を、どんなことがあっても

見に行く!と、誓っていました。少年時代の夢だったワケです。

しかし、家族もいて、仕事もあって、というと現実は厳しいものです・・・。追い討ちがリーマンショック

からの大不況・・・金銭的にも、時間的にもこれでトドメを刺された感じです・・・。

というわけで、2009年日食は調布自宅付近で観測することにしました。(この日の休暇だけは、

何とか死守しました。)梅雨も明けて良い感じ、と思っていましたが、ここに来て週間予報を見ると・・・

天気がっ~!よよよぉ・・・。何とか晴れてほしい、と、祈るばかりです。

準備は、ほぼ完了しました。①600mm屈折直焦点+デジ一スチル、②350mm屈折コリメート+ビデオ、

③ハイビジョンビデオ、3系統のフィルター完成。子供用の双眼鏡にもフィルターを装着しました。

昨日、おおよそのバランスも取って、目印をつけました。後は天気・・・

さて、本日の写真は、7月15日の貴重な晴れ間の、いて座のM20、M8付近のBORG60EDにての撮影です。

目的は、先日、仮清掃したGPDの赤緯軸の動作確認です。結果は、大不調でした。ガイド誤差が

とても大きく、350mm直焦点でも星像は大きく流れてしまいました。8コマ中、4コマは何とか

使えそうでしたが調子が悪いことには変りません。夜中の3時を回っていましたが、日食までに

完調にしたいので、もう一度、分解してパーツクリーナで古いグリスをすべて落とし、リチウム石鹸基の

グリスを塗布しました。再度組み立てて、気付きましたが赤緯軸の目盛環の下にある回転止めつきの

アルミのナット状リングが、少々きつかったようです。赤緯軸のクランプを締めない状態では、

スムースなのですが、クランプすると抵抗がありました。全体がわずかに歪んで、ナット状リングが

接触するのだと思います。

少しだけ緩め、回転止めのイモネジで締め付けるとスムースな動きになりました。

結果は次回、また試して見たいと思います。

また、BORG60EDには周辺部に収差があります。これはレデューサでかなり改善されるようなので、

対策していきたいと思っています。

データ
光学系:写真鏡筒⇒BORG60ED/口径60mm焦点距離350mm+LPS-P2フィルター+EOS KISS X2 SEO-SP2E

    ガイド鏡⇒ニュープラネット(口径80mm焦点距離600mm)+NexImage

架台 :GPD+SBS/ガイドウォークによるオートガイド

条件 :ISO400 露出300sec×4コマ 総露出20分 RAW出力

    EOS付属ソフト(DPP)で現像、フォトショップElementsでコンポジット、4x4ビニング

    トリミングなし。

撮影日時:2009/7/16 午後0時23分~午前0時49分

久々の投稿/季節のかわり目

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風が強かったり、急に雨が降ったり・・・

今年の梅雨はなんだか荒れ模様です。私も運気が乱気流です。

天気も安定しないので、星見ができず7月初めての投稿となりました。

胃カメラを飲んだり、新しく導入した機材の焦点が合わなかったりと波乱万丈でしたが、

ダメ元で見た、映画「エヴァンゲリオン~破~」が、とても良かったり、と、

良いこともありました。ちなみに前作「エヴァンゲリオン~序~」を見た時は、焼き直し感が

強くがっかりしたのでですが、今回は”希望”や”優しさ”が全面に押し出されて、話もすべて

作り変えられていて、目を離せないシーンの連続で時間があっという間に過ぎました。

暗い時代に、一筋の光のような輝きを投げかけてくれました。同じ監督作品の、「オネアミスの翼」や

テレビシリーズの「エヴァンゲリオン」のキラメキが戻ったようです。

さて、新機材としてBORG60EDを導入しました。これは、日食(部分日食)撮影の目的もありますが、

夏の星団星雲を、今までの機材より広角で撮影したいと言うことと、アンドロメダ大星雲M31を

撮影したい気持ちでの導入です。ところが直焦点撮影でテストをしたところ、無限遠にピントが

合いません・・・。私の機材はフリップミラーに、光害フィルターやピントゲージが取り付けてあるので

フリップミラーの使用を前提にパーツ選定をしたのですが、わずかに鏡筒外焦点が足りなかったよう

です。現状の対物レンズセルユニットのままでは、無理そうなのでBORGのパーツ#7458と#7603を使用

して鏡筒を10mmほど短くします。トミーテック社に問い合わせたところ、問題は無いとの事でした。

(EOS X2使用を前提)

部分日食は、ED80Sfの直焦点撮影+BORG60EDコリメート撮影+HDR-HC1デジタルZOOM20倍の

3系統をGPDに同架させて撮影するつもりです。写真はテスト撮影の月をBORG60ED+PL20mm+IXY-DV2

でコリメート撮影してRegstax4で処理したものです。光学ZOOM4~5倍ほどでほぼ画面いっぱいに

月が写るので、部分日食もこの組合せで行こうと思います。合成焦点距離は、240mm程度だと思いますが

画像素子が1/4インチのCCDなので大きく写ります。コリメートでレデューサーを形成するような

ことになります。合わせて木星のガリレオ衛星も撮影してみました。こちらは光学10倍ZOOMなので

490mmの合成焦点距離です。月はトリミングなし、木星はトリミング有です。

テスト撮影はニューポラリス赤道儀を使いました。BORG60EDは軽量なのでニューポラリスでも

負荷が小さくしっかり感がありました。お気軽観測には結構使えそうです。

撮影の様子も写真に撮りました。

ちなみにこの撮影は、フリップミラーの接眼部を短くして無限遠でも合焦さています。
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PROによるM8干潟星雲@調布
  • ASI294PRO導入!自宅で撮影コロナ渦対応!