2008年06月

ガイドシステム

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梅雨時期で星が見えないので機材の調整をしています。

天体写真は、被写体が暗いので普通の写真撮影と違って数十秒~数十分の露出が必要です。
しかも、星は、地球の自転にあわせて移動するので追従する必要があります。

今までのデジタル一眼を使っての天体写真は、望遠鏡を地球の自転にあわせて
一定速度(恒星時)で動かすだけで、目標の星がずれてもわからない撮影の方法でした。

これでも露出時間が90secぐらいまでは、焦点距離600mmの望遠鏡に接続しても、何とか
”点”に写るのですがそれ以上は成功確率が、ぐっと落ちます。

そこで、撮影用の望遠鏡の他に、もう一個、望遠鏡を載せて手動で位置修正する方法(半自動ガイド)
や、専用のコントローラやPCで自動的に位置修正する方法(オートガイド)が一般的です。

いずれにしても、1つの赤道儀に2つ以上の望遠鏡を同架させることが必要なのですが、
単に、載せるだけで無く、実際にはガイドに使う望遠鏡を、明るい星に少しだけ移動させる
微動装置が必要だったり、撮影に耐えるためにしっかりとした剛性が必要だったり、
それでいて、赤道儀に載せられる最大重量が制限されていたりと、結構、大変です。

もちろん、お金をかければ何とかなるのですが、貧乏アマチュアにそんなに予算はありません。

そこで、オークションでそろえたり、自作部品を作ったりと工夫が必要です。

写真は、完成形に近いガイドシステムです。
ガイド鏡は、オークションで手に入れたビクセンの”ニュープラネット80S”です。
もう片方には、撮影用の望遠鏡が同架できるように、プレートホルダーSXをつけました。
これも、中古購入です。

新品は、ガイド鏡を微動させるマウントで、これだけは新品です。
オークションでどうしても落札することができませんでした。

2台の望遠鏡を取り付けるアルミ板(マルチプレート)は、図面は自分で引いて、
ネットで加工してくれる業者さんを見つけて、作ってもらいました。
あわせて、ガイド鏡の固定を強化して、重心を移動させるバランスプレートも作ってもらいました。

プレートと赤道儀を取り付ける、”アリガタ金具”はSE150Nに付属したものを流用しています。

総重量は3.2kgと重量はまずまずです。これに、3.4kgのED80Sfを同架させても7kg以下。
カメラ他を積んでも赤道儀(GPD)の最大荷重、10kgには十分おさまります。
鏡筒をSE150Nにしても+2kgですからまだ大丈夫です。

剛性もなかなかしっかりしています。さてさて、梅雨明けのテスト撮影が楽しみです。
実際には、使って見るといろいろ問題はあると思うのでこれも使いながら改善してゆく
ようですね。

今回の機材で最も高いのは、ガイド鏡も含め微動マウントで、それでも1万円以下です。
ガイド鏡は、星が見えないので街路灯をみて、像を確認しましたが、口径φ80mm、
焦点距離400mmの短焦点アクロマートにしては、なかなかしっかりしています。
目立った色収差もありませんでした。この頃のMade in Japanは秀逸かも知れません。

さてさて、問題は天気と暇ですね。早く、使って見たいと思う気持ちばかり先走ります。

6月18日木星

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梅雨の間に突然、星空が見えると嬉しいものです。
この日も、星空が予報に反して見えたので、星見をする事にしました。
まだ、導入直後のStarBookType-Sは、使いこなせていないのですが、
練習の意味でアライメントも行いました。完全に使いこなすためには
まだ、時間がかかりそうです。
データ:光学系⇒鏡筒ED80Sf+アイピースLV4mm+ビデオIXY-DV2(光学約7倍ZOOM)
    架台 ⇒GPD StarBook-TypeS(オートガイドなし)
    条件 ⇒約3000フレームをRegiStax4にて処理。約250フレームスタック&ウェブレット処理
シーイングはイマイチだったように思います。

蓮と機材とカンタロープ

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梅雨が続き、昼間は晴れても夜空は一向に晴れませんね~。
いろいろ暗いニュースが多いですが、日々の生活に明るさを見つけて行きたいと思っています。

写真は家族で近所の公園に行った時に、蓮の花が咲いているのを見つけて撮影しました。
”トンボ池”というトンボを育てている池で、もう、銀ヤンマが周りを飛んでいました。
偶然見つけた綺麗な風景っていいものだな、と思いました。

星は見えないので自然に機材をいじりたくなります。
仕事上、機械加工の図面が書けるのですが、望遠鏡はある意味、金属の塊ですから
部品などは自作したくて仕方がありません。
とは言え、会社の設備を使うわけにもいかないし・・・
と、思っていたら、個人のDIYでアルミの加工をしてくれる業者を見つけました!
早速、マルチプレートとガイド鏡用のバランスプレートの図面を作って見積もりをお願いすると
1個にも関わらず、かなりリーズナブル。これなら市販のマルチプレートを買うより、よさそうです。
すでに、ガイド鏡やマウントなどは少しずつそろえているので、梅雨明けにはオリジナル機材を使って
半自動ガイド撮影で夏~秋の天体が狙っていけそうです。
ビクセンのスライディングプレートも届き、理屈ではバランスは取れそうです。
後は、実践して改善していくつもりです。

「カンタロープ」。私の知らない天文用語でした。小二の長女が私との会話の中で、
『カンタロープって知ってる?』と聞いてきました。どうやら、同じ小学校の6年生に
聞いてきたらしいのです。その子も天体望遠鏡をもっているとのことです。
多分、星好きなんですね。
しかし、私も聞きなれない単語で、素直に『父ちゃんもわからないな~、百科事典で
調べてごらん』というと、なにやらゴソゴソ調べています。
我が家は、気が向いた時に百科事典を1冊ずつ揃えているのですが、私の趣味で選んでいるので
かなり偏っています。当然、宇宙の図鑑はありますが、小二の子供ですから多分、正確に
覚えていないのだろうと思って、見つかりはしないだろうと思いました。
ところが、しばらくすると、『あったよ~!海王星のところだよ!』と言って、娘が
百科事典を持ってきました。確かに、あります。
カンタロープ:海王星の衛星トリトンの地表面の、メロンの表皮に似た網目状の地形。メロンの1品種の
名前。
子供の記憶力とはすごいものです。天文好きでもなかなか正確に記憶できないと思います。
娘も良く覚えていたとは思いますが、最初に教えてくれた6年生の子は、何故、この単語を
選んだのか、それがまた不思議です。メロンが好きだったのかな・・・

また、トリトンの項目で面白いことを見つけました。これは部分的には以前から知っていましたが、
トリトンは月と同じ位の大きさの衛星ですが、海王星の自転とは逆に公転する逆行衛星で、
潮汐力の影響で徐々に海王星本体に接近していると言うこと。数億年後には海王星にぶつかると言うこと。
もともとは、冥王星のような小さな惑星(準惑星)が海王星の重力でつかまった説もある。

と、いろいろと興味深いことが書いてありました。

知らないことは、まだまだたくさんあるものです。散歩をすることも、趣味をすることも、
子供と話すことも大事なことなんだなぁ、と思います。

バランス

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以前から、自動導入赤道儀を検討していました。
と言うもの、都会の星は3等星も見えるかどうかぐらいの空の明るさであり、
暗い天体の導入は、とても時間がかかる上、GW前にM101を導入しようとして失敗し
かなり決意は固くなっていました。
導入するならSS2000PCを第一候補として考えていましたが、中古でよい出物があり
購入したものの、初期不良であえなく返品となってしまいました。
PCを使用したオートガイドは考えていなかったので、いっそのこと新品をと考え
VIXENのStarBook-TypeSを購入することにしました。さて、組立はそれほど苦労せず
できましたので、いざ、ファーストライト突入。
しかし、思わぬ問題が。
いままで赤経軸は、ウェイトできちんとバランスを取っていましたが、赤緯軸は
SE80Sfにカメラをつけると鏡筒バンドの稼動範囲に重心が無いためバランスが取れない。
とは言え、これまで赤緯は手動微動なので何の問題も無かったのですが、これが
両軸モーター駆動のStarBook-TypeSでは、非常に問題で、トルクが足りないのか
微動モードにすると上手く動いてくれません。

この現象は、木星のビデオ撮影中に発生しました。
ビデオカメラ(400gぐらい?)を接眼部に取り付けると大きくアンバランスになり
動きの異常で細かい捕捉ができません。
慌てて、手持ちのSE150N用のアリガタ金具に換装して、再チャレンジでぎりぎりOKでした。
しかし、これでも重心はずれるので、今後を考え、VIXEN純正の汎用スライドバーを
購入することにしました。

今後は、星団・星雲などの撮影にも活用しよう考えています。
これにはオートガイドが必要になりますが、オークションで落札した、
φ80のガイド鏡筒を使い、AGA-1Lを使ったオートガイドシステムを構築しようと考えていますが
まずは、ガイド鏡を見ながら手動で補正する方法でいこうと思っています。
同じく、オークションでCCDカメラも落札したので、モニターを見ながら
StarBook-TypeSを手動で補正するつもりです。

写真の木星は、14日午前1時くらいの撮影です。
データ:光学系⇒鏡筒ED80Sf+アイピースLV4mm+ビデオIXY-DV2(光学約7倍ZOOM)
    架台 ⇒GPD StarBook-TypeS(オートガイドなし)
    条件 ⇒約2500フレームをRegiStax4にて処理。約300フレームスタック&ウェブレット処理
        フォトショップElementにて明るさ、彩度をレタッチ
ビデオの光学ZOOMを今まで上げすぎだったようで、今回は7倍程度で明るさを優先しました。
この方が、スタックできるフレームが稼げるようです。
今シーズン初めての大赤斑を納めることができました。

はっ、晴れた

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今年は、5月から今日までホントに晴れの少ない年でした。
6月頭には入梅して、長女に「晴れないね~父ちゃん、星みたいでしょ」
と、言われる有様です。
(たぶん、恨めしげな顔で曇り空を眺めていたんだと思います)
昨日も土砂降りの雨・・・もう、期待する気持ちは微塵も無く風邪気味の
子供を寝かしつけ、早々に自分も寝てしまいました。
が、今朝、3時ごろふっと目を覚ますと南中する明るい星が・・・
「お、晴れたか?」と、思って一応ベランダで空を眺めると、
透明度は今一ながら雲は無く、寝ぼけ眼をこじ開けて、望遠鏡セットアップ!

今、話題になっている大赤斑は見えないものの、縞模様と衛星および通過中の衛星が
見えました。

データ:光学系⇒鏡筒ED80Sf+アイピースLV4mm+ビデオIXY-DV2(光学約8倍ZOOM)
    架台 ⇒GPD 1軸ドライブ(無制御)
    条件 ⇒約2000フレームをRegiStax4にて処理。約100フレームスタック&ウェブレット処理
        フォトショップElementにて明るさをレタッチ

マイクロフォーカサーは、笠井トレーディングさんで再調整していただき快調です(笠井様ありがとう
ございました)。

ベランダでのラフな極軸合わせのため、60~90秒程度しか視野の中に納まってくれませんでしたが、
何とか写真になりました。
ギャラリー
  • 一等星の恋
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
  • ASI294PROによるM16 M17 NGC7293らせん状星雲@調布
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  • ASI294PROによるM20パンジー星雲@調布
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